行かないで・・涙。おまけ(tkxin♀)涙シリーズ(１)

＝ドキドキ・２＝ ページ28

「宏太さんは、もっと・・
　セクシーなお色気ムンムンの方がいい・・
　でしょ？・・こんないい大人がもじもじして
　ぶりっ子みたいで・・私、恥ずかしいっ。」



「光さん。」

優しく名を呼ぶと

光さんは俯いたまま小さな声で

「なーに。」



「光さん、顔上げてよ。
　俺の事、ちゃんと見て？」



「・・んー。」

ゆっくり、ゆっくりと

光さんは顔を上げて、俺を見つめる。




俺は、ニッコリと笑って

「光さん、そんな風に意識して
　ドキドキ、もじもじしてくれて俺、嬉しいよ。
　とっても、とっても嬉しいんだ、光さん。
　なんだかさ、学生時代に戻ったみたいに
　俺も、ドキドキ、ソワソワしてるんだよ。」


「ふふ。」と俺は笑いながら

自分を指差して

「俺の顔見てよ。こんなにデレデレで
　ニヤニヤしてるんだから。」




そう言って、光さんの手をグイッと引いて

そっと、きゅっと、抱き締めて

耳元で囁く。


「光、とっても可愛いね。
　俺とシてくれる？・・えっち。」




トロリとゆっくりと顔を上げた光さんは

俺を見つめ、小さく小さく頷いて


「ん。・・して、えっち。
　宏太さぁん・・わたしのぉ
　せかんど・・ばぁじぃん・・もらって？」




俺は目を丸くして

ゴクリと生唾を呑んでから

「ちょっっ。ひ、光さん・・
　それ、反則・・可愛過ぎ＿＿＿＿。」





光さんは「くふふ。」と笑ってから

俺の胸元の浴衣を、きゅっと掴んで

「その・・ホントはねぇ・・
　宏太さんは、いつ、するの？って
　ずっと思ってたの。ちょっぴり不安でね・・。
　プロポーズしてくれた後も、一緒に住んでからも
　宏太さん・・私と、えっちしないから・・
　どうしてかなぁって、ちょっぴり思ってたの。
　ふふ。」


大きな瞳でゆっくり瞬きをして

俺を見つめて


「私、うじうじしてね。
　でも、自分から言えなくて。
　えっちっぽくお誘いも出来なくて・・。
　てへへ・・。」




「そっか、ごめん・・。ごめんね、光さん。
　不安にさせてたんだね。・・俺はね。
　俺は、誠実でいたいなって思ってたんだ。」


そっと光さんの頬を指でなぞりながら


「光さんに、キスした時＿＿＿。
　怖がってるみたいだったからさ・・。
　苦手なのかなって、あんまり、したくない
　かなぁって。だから無理矢理はよくないなー
　ってさ。ふふ。俺達すれ違ってたね。
　ごめんね、光さん。」

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