行かないで・・涙。おまけ(tkxin♀)涙シリーズ(１)

こうたｘひかる　＝ドキドキ・１＝ ページ27

箱根の静かな旅館の一室。



温泉にも入って、豪華な夜飯も食べ終えて

まったりと・・２人の時間。



・・ローテーブルと座椅子の部屋の

襖を隔てて＿＿＿

隣の部屋に、布団が２組ピッタリとくっついて

敷いてある。





俺は窓辺の椅子に座って

本を読むふりをして

閉じた襖をジッと見つめてから、

座椅子に座ってぼんやりとテレビを観てる

光さんに目をやった。



＿＿＿浴衣姿・・可愛いなぁ。＿＿＿





しかしだ、さっきまでニコニコ

楽しそうにしてたのに・・。



う〜〜ん。光さん、今は何だか寂しそう？

それとも・・疲れた？



あ。そーか、慧ちゃんと離れちゃって

ちょっと寂しいのかな？

ずっと仲良く離れないで居た２人だもんなぁ。





「ふぅ。」っと俺は息を吐いて

パタンっと文庫本を閉じた＿＿＿＿。




ふっと、目の端に見えた光さんが

ビクッと揺れた気がして・・・。



そっと光さんの横顔を見つめてみる。



光さんは、テレビの芸人さんを観て

小さく笑っていた。




何だ・・気のせいか。

ふぅ。俺の音で、おどかしちゃったかな？






俺は椅子から立ち上がりながら


「光さん＿＿＿＿。」って

何気な〜く、名を呼んだ。




光さんは、ぴくんって、肩を揺らし俯いて

「な、なぁに・・宏太さん・・？」





＿＿＿ん？あれ？

もじもじ。もじもじ。

どーしちゃったの、光さん？

も、もしかして＿＿＿＿。




俺はそーっと驚かせない様に

光さんの近くに座って

俯いている光さんに

優しく問い掛ける。

「あ〜っと、光さん・・。
　もしかして、緊張してる？」



光さんは、お姉さん座りしてた足を

キュッと座り直して正座をして

浴衣の帯を、いじいじとしながら・・

「あの・・ん。・・あのね・・
　こ、宏太さんと、そーゆう事してないでしょ？
　それに、キスだって・・フレンチなのしかして
　ないし・・。そのぉ・・だからね・・私。
　お布団見て・・ドキドキしちゃって・・。」



「ふふ。
　光さん、ドキドキしてくれてるんだ？」



「ん。・・お家に居る時は、みんな居るし、
　一緒のベッドで寝ても家族って感じがして
　平気だったんだけどぉ・・。な、なんだか
　今日はダメみたい。二人っきりって
　意識しちゃって・・私。」



「光さん、俺を意識してくれてるんだ？」



「ぅん。そぅなの。
　ごめんなさい、いい大人なのに私。
　宏太さんは、もっと＿＿＿＿＿。」

＝ドキドキ・２＝→←まんなかご挨拶。

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