=26滴= ページ26
「きゅうに・・いかないでぇ・・。
どっか、いったら・・やだぁ・・
パパみたいに・・どっか、いかないでぇ。」
俺は強く強く、慧を抱き締めながら
「ごめんな・・。慧、ごめん。
泣くなよ・・な、慧_____。」
「んぅ―――。んっ、ん〜。」
慧は小さな女の子みたいに
ポロポロと涙を零して
俺の肩を濡らしていく____。
一滴。一滴。が、
俺のアウターとTシャツに沁み込んで、
肩から俺の心に、沁み込んでいく。
凍った心が、慧の涙で溶けて
もっと、もっと、奥まで染み込んでいく。
「ごめんな、慧。
絶対しないから、こんな事しない。
な、慧・・泣き止んで__?」
慧は、ゆっくりと俺を見つめて
コクリと頷いて、俺のアウターを
ぎゅぅぅっと掴んで
「ん。・・ゆう・や・くぅん・・。」
「慧_____。」
____やっぱり・・好きなんだ、慧。____
______________
トイレの横の壁に寄り掛かって
慧が落ち着くまで、ずっと腕の中で包み込んで
抱き締めていた。
トイレに来た、おじさんとか、おばさんとか
色んな人にチラチラ見られた。
俺は気にせずに、慧の背中をポンポンして
たまに、「慧。」って優しく声を掛ける。
「ん――。」って、
まだ拗ねた様な声を出す慧に
泣き止むおまじないでもしようかと
思った時・・・。
トイレに来た、おじーさんとおばーさんが
俺達の横を通りながら
ニコニコとおばーさんが
「あら、まぁ。絵になるカップルねぇ。
若い時の私達みたいね、あなたっ。」
「ああ、ホントだ。」
「んふふ。」って泣いていた慧が笑って・・。
俺は、慧の背中をポンポンしながら
おばーさんとおじーさんに向かって
「ありがとうございます。
俺達も、貴方達みたいに・・ずっと___
ずっと一緒で、ずっと仲良く居たいです。」
おじーさんとおばーさんが
二人で「「ふふふ」」って笑って
「「仲良く、おしあわせにね___。」」
って素敵な笑顔で言って・・去って行った。
俺は二人にペコリと会釈して
後ろ姿を見送った・・。
ホントに・・あんな風に
ずっと、ずっと、永く。
ずっと、ずっと、一緒で。
居られたら・・いいなぁって___。
兄妹として?・・いや、違うよ。
違う・・慧、好きなんだよ。
俺は______。
慧が、俺の腕の中でもしょもしょ・・。
「ゆぅや・くん・・・。」
507人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» 体育祭、お疲れ様でしたぁぁぁ〜〜!!なに、なに、なんの競技に出たの??足早い?おべんとー美味しかった? (2017年10月9日 11時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» あさん、本当にここまで来て下すってコメントも書いて下すって・・ありがとうございます!!あひる☆でした!!長文でごめんなさい。 (2017年10月9日 11時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» そうですよねぇ〜。夢小説書けばいいんですよねぇ。でも!!伊野尾さんで書いてしまってます、何なら他のお話しで山田さんも高木さんも原型留めてないんです〜。うふふ。あ!メロメロな設定って分かって下すって嬉しい。 (2017年10月9日 11時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» そして、あさん、原型を留めてないのは、仰る通りです。だって、あひる☆思ってる伊野尾さんですので。ハッキリ言って、見た目大好き。だから書いてます。うふふ(´艸`*)もう、あさんも、なんだかんだ言って読んで下すってるので、愛感じてます。ぁぃ(。・ω・。)ノ (2017年10月9日 10時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» あさんっ!4コメントもありがとうございます!!厳しいご意見真摯に受け止めまして、精進していきます!!と、言いながら・・たぶんまた、この様な伊野尾さんを書いてしますと思います。すみません。つづく。 (2017年10月9日 10時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年9月27日 11時