行かないで・・涙。(tkxin♀)涙シリーズ(１)

＝２０滴＝ ページ20

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


あっという間に、土曜日になった。

朝、「ふぁ〜〜」っと欠伸と伸びをして

俺は、ベッドの上でゴロゴロとしながら

考える。




何だかんだで、慧が俺の部屋に来たのは

あの日、一日だったな。


やっぱ、抱き枕の効果か？？



良かった、良かった。

＿＿＿良かったのか？

良かったんだか、悪かったんだか・・

複雑な気持ちの俺。






・・もうさ、“いもーと”なんて

やっぱ思えねぇし。やっぱ、可愛いし。



・・好きになんなってのが、無理な話しだ。



好きになんだろ・・あ〜可愛くて、いい子だとさ。

・・なぁ、俺さ。何に迷ってんのかな？



何を迷う事があんだよ。

好きなら、好きで・・いーだろっ。



血が繋がってる訳じゃあるめーし。




慧は・・どーだ？

お兄ちゃんが出来て、嬉しいって・・

ホントにそう思ってんなら＿＿＿＿＿＿。




＿＿＿＿ダメだな。＿＿＿＿＿＿＿





「お兄ちゃんか・・。はぁ―――。」

っと、呟いて俺は、デッケェため息を吐いてから

「＿＿＿さてとっ。」

っと、ベッドから起き上がり

慧と買い物に行く為に、支度を始めた。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




１階の洗面所で、顔を洗って、

ツルリとヒゲを剃り、髪をセットしながら

・・考える＿＿＿＿。




この、ちょい長い髪が・・

チャラさを生み出してんだな。



ん〜〜角刈りとかにしたら、チャラく見えねぇか？



「ん〜〜〜。」

そんな事、考えながら

俺はしっかりワックスで毛先を遊ばせる。



「っと、しかし・・。」



髪をいじりながら、今日の確認・・


慧と買い物行って、３時頃帰って

涼介と慧と俺で、パーティの支度をして

・・パーティの買い出しは、涼介が

言ってくれるっつってたし――。



６時３０分から、パーティ開始か。

つっても、しょうが焼き定食を食うだけだけど。





計画立てるって、話し合ったモックでも

女子が楽しそうに話してるのを見てただけで

全然、パーティの話しは進まなかったしなぁ・・。




何か、ボードゲームとかトランプとか

用意した方がいいのか？

あとは、ＤＶＤ観るとか？



ん〜〜〜〜〜。



「ま、いっか。さて・・出来た、出来た。」




支度を終え、俺はリビングのドアを開けて

「うっっはよ〜〜〜〜。」っと・・



何か、親父と光さんがバタバタと忙しそーだ。

「どーした、親父。」

＝２１滴＝→←＝１９滴＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す