行かないで・・涙。(tkxin♀)涙シリーズ(１)

＝１１滴＝ ページ11

「でも、洗濯しなくってへぃき。
　ふふ・・だって・・。」


白猫の抱き枕を、ぎゅぅっと抱き締め

慧は、くんか。くんか。っと匂いを嗅いで

「んふふ。雄也くんの香りがするねぇ。」



「えっ、マジ？！
　やっぱ洗ったほーがよくね？」


「んーん。へぃき・・なんか安心するから。」


「そーか？・・なら、いいけどさ。
　っと、支度は？終わった？」


「ぅん。」


「じゃ、朝飯食って、行こーぜ。
　今日は涼介担当なんだ。朝飯っ。」


「え、そーなの？
　んと、じゃぁ・・あたしも、たんとーの日
　作る？木曜日とかー。」


「いや、いや。
　涼介は半分趣味みたいなもんだしさ。
　それに、光さん一旦仕事辞めて、
　主婦業に専念するって言ってたろ？
　だって、光さんの飯、めっちゃ
　美味いもんなぁ〜〜。」


「ん。そーなんの、ママのごはん、
　とってもおいしーの。ふふふ、でも〜
　涼介くんもお料理じょーずだと
　あたし、太って・・こまっちゃう。」


「い〜〜や。慧は、ほっせーぐらいだってっ。
　しかし・・細いわりには・・・。」


「ん？わりには・・？」


「胸、あんだな。ん〜、Ｅぐらいあんだろ？
　どーだ、俺の目利きっ。昨日触った感じも
　Ｅって感じだったし。」


慧は、バッと胸元を隠し

カーッと真っ赤かになって

「も、もうー。ばかっ、えっちぃっ。
　さ、さわったって、ちょっとでしょぅ。」



「あ。ふふふ・・当たってたんだろ？
　な、Ｅだろ？い〜〜。」


「ちっ、ちがうもんっ。
　雄也くんのばかっ。へんたぃぃ。」


「くくっ。かわいーの慧。」



慧は、ポカリっと俺の腕をたたいて

「もぅっ、からかわないでっ。
　はぅー。それでなくても・・学校行くので
　どきどきしてるのにぃ。」



「ふふ・・。今のでちょっとは
　緊張ほぐれたんじゃねーの？慧。」


「・・あっ。
　...そういえばー。ちょっとへぃきに
　なったかもぉ。」


「な。その調子で、笑顔でいけよ。
　だいじょーぶだからさっ。」


「ん。
　ありがと・・雄也くん。」



「まぁ、俺と同じクラスだといいな。
　な、慧。」



「ぅんっ。うふふ。」

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