□2話□ ページ3
「びっくりした。本当に爆豪くんだ」
「驚いたのはこっちだ。」
Aのバイトが丁度終わったので、近くの喫茶店で休むことになった。
「つか俺に彼女でもいると思ったのか？」
「だから爆豪くんってわかんなかったんだってば。それ以前にこの季節にお独りで歩いてる人が彼女持ちなわけないよね。なんかごめん」
「謝んじゃねえ」
いつもの勢いで暴言を吐いてしまうところだったが、急いで口を閉じた。
Aは火傷をしないように長い袖で紅茶のカップを持った。
一瞬口にし、「あつっ」と言ってすぐカップを置いた。
すると、改まったように
「わ〜、ほんと久しぶりだね」
と呟くように言って笑った。
「そうだな」
「…雄英はどうだった？」
「…まあ、楽しかったんじゃねーの」
「へえ、それは良かったね」
Aはにこにこしながらまた紅茶を口にし、また「あつっ」と繰り返した。馬鹿か。
「ねえ、爆豪くん、私のこと覚えてる？」
「ああ、2､3年で席近かった」
「覚えててくれてたんだ、嬉しいな」
そう言ってまたカップに口をつけた。
熱そうにしていたが、なんとか飲めていた。
「手え挙げてる時は指されないのに、わかんねえ問題に限って当てられる、って言って笑ってたよなA」
「えっそんなこと覚えてるの!?言ったっけ私」
その様子から見て、Aは自分がしつこいくらい言っていたことを本気で忘れている。
「それ聞いて、こいつ馬鹿なんだな、って思った」
「…爆豪くん相変わらず素直だね」
「俺の長所」
「爆豪くんの長所って同時に短所でもあるものばっかりだよね」
…これには少しキレそうになった。
当の本人は悪気はなさそうだった。
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ぼうﾆﾝ(プロフ) - 由瑠さん» こちらの小説もコメントしていただきありがとうございます!!そう言っていただけると私の目からも水が出ます笑本当にありがとうございます!! (2017年8月23日 20時) (
レス) id: d10236faf5 (このIDを非表示/違反報告)
由瑠 - 目から水が…！！かんどーしちゃいましたー！！すごくお気に入りの作品です！！！！ (2017年8月23日 20時) (レス) id: c949df6efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼうﾆﾝ x他1人 | 作成日時：2017年7月1日 14時
