やだやだ - *15 ページ16
.
私は事態を悟った。
きっとこの子は妹キャラなんかじゃなくて、おじさんキラーな私と同類の子だ。
私より少し器用で、やり方が違うのだろう。
霊幻さんもそのことを察した様子。
「…肩でもこってるんですか？」
「あ…はい。部活とかで疲れちゃって…」
初感を出してるのか知らないけど、この人には逆効果っぽそうなんだけど。
でも私はそういう子嫌いじゃない。
むしろ、気になってしょうがない。
「では、相談所に向かいましょう。」
え！？いきなり！？
喫茶店で待ち合わせした意味は？！
「えっいいんですか？…やった！」
その子はとても嬉しそうな顔をして喜んでいる。
仕草手振りが女の子だなぁ。私とは種族が違う。
.
メロンジュースの残りをいっきに飲んでいたモブくんは心底素敵な気持ちだろう。
だが、私は不愉快極まりない。
相談所に着いてから、お香が焚いてある部屋に 霊幻さんと依頼主がふたりで入っていった。
”密室暗がりふたりきり”というお決まりのおへやに、あの可愛らしいJKに霊幻さんが…
「Aはソファででもモブと…」
「嫌です！！」
つい感情がヒートアップしてしまい、大声を出した。
可愛らしいJKも、「Aさん…？」と心配そうな顔をしている。
でも貴女、気安く私の名前呼ばないでよね
なんて、少女漫画に出てくる悪女かよ…と、そんなことを一瞬でも思った自分を踏み潰したい。
霊幻さんと釣り合う女なんて、オトナの女性か、余程大人びた考えのコドモくらいだと 私は思う。
だから、霊幻さんの前では利口に物事を捉えないと。
大人の考えを理解しないと。
「わ、私も…マッサージできるようになりたいので、見学…させてください」
ふたりの監視をしないと。
.
ねとられなんてもえない - *16→←もぶくん#とは - *14
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼうﾆﾝ(プロフ) - KiYOさん» わああああコメありがとうございます！！笑 頑張ります！！ありがとうございます！！ (2017年3月20日 17時) (
レス) id: d10236faf5 (このIDを非表示/違反報告)
KiYO(プロフ) - ああああああああ霊幻さあああああん！！！！！更新頑張ってください！！！！！応援してます！！！！！ (2017年2月28日 11時) (レス) id: 0d983d07ca (このIDを非表示/違反報告)
ぼうﾆﾝ(プロフ) - akutaさん» 叫んでいただける程ご満足いただけて嬉しいです笑 ありがとうございます！ (2017年1月7日 9時) (レス) id: 4701fd23bf (このIDを非表示/違反報告)
akuta(プロフ) - きたああ！読んでる途中で小さく叫んじゃいましたwもうドッキドキです(色んな意味で 次も期待してます！ (2017年1月5日 0時) (レス) id: c12558d1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうﾆﾝ(プロフ) - akutaさん» コメありです！私かよってくらい同意見です笑わわ、同士さんだやった笑これからふたりを頑張らせてもたくさんすれ違わせますので！笑 (2016年10月15日 12時) (レス) id: 4701fd23bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼうﾆﾝ x他1人 | 作成日時：2016年8月5日 11時
