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頑張らなきゃ。頑張って、しーくんに大丈夫だったよって言わなきゃ。しーくんも大変だけど頑張るって言ってた。だから、僕も、頑張らなきゃ。ちょっとナースステーション行ってくるね、と言って離れた海人くんを見送ると、すぐに気持ちが悪くなってくる。起き上がって、トレーを持たなきゃって思ったのに、身体に力が入らなくて、そのまま吐いちゃった。
「っ、ど、しよ、、」
「あれ？のえるくん？あらら、吐いちゃったね。ごめんね、そばにいてあげればよかった。きれいに洗おうね」
海人くんが洗面器を持ってきてくれて、顔と髪の毛を洗って、着替えて、お布団もきれいにしてもらって、でもそれを待ってる間もしんどくて、また椅子に座って吐いちゃった。今度はちゃんとトレーを持ってたから汚れなかったけど、つらくて、涙が出ちゃった。
「しんどいよなぁ。吐き気どめの点滴入れようね。タオルいっぱい敷いてあるから、吐いちゃっても大丈夫だから、一回ごろんってしよう？」
言われるままにベッドに横になって、海人くんが背中を摩ってくれる通りに深呼吸をする。よく見たら、海人くんはマスクとか帽子とかかぶっていて、なんだか給食当番みたいだなぁなんて思っていると、ちょっとづつ気持ち悪いのがなくなってきて、眠ることができた。
「のえる、また明日ね」
そのあと、パパとママが来て、2人は透明のお部屋に入れないから、少しだけお話しして帰った。夜ご飯もきたけど、1人じゃ全然美味しくなくて、ほとんど食べられなかった。いつも、消灯の前に来てくれるしーくんも中々来なくて、我慢しなきゃって思ってるのに寂しくて、涙が止まらなくなった。そしたら、なんだか息も苦しくなってきて、痛くて、苦しくて、辛くて、しーくんの名前を何回も呼んだ。
・・・
Shizuya
「お疲れ様です」
「あれ、しず遅かったね」
「うん、、ちょっと忙しくて。如恵留は？」
「夕飯は食べられなかった」
「そっか、、」
如恵留を担当してくれている、同期のしめと話していると、モニターチェックをしていた看護師から声がかかる。
「七五三掛先生、如恵留くんサチュレーション下がってます」
「え？」
「しず、一緒に来て」
何が起きているのか飲み込むまでに時間がかかったけど、なんとかしめの言葉を頼りに、如恵留の病室に向かう。最愛の弟は、透明な箱の中で、必死に俺の名前を呼んでいた。
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
