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Kaito
休んだ方がいいってみんなに言われたけど、お昼も少し食べられたし、寝たらちょっと良くなった気もするし、何よりちゃんと進級したいから、不安な気持ちをなんとか押さえつけて、教室に戻った。チャイムがなる前に戻れてよかった。
「海斗、大丈夫？」
「うん」
声をかけてくれた級友に頷いて、教科書を出す。よかった、大丈夫だった。そう思っていたのは前半だけで、段々眩暈が酷くなって、黒板の文字が書き写せなくなってくる。写し終わらない間に次に進んでしまって、待ってください、と手を挙げることもできない。焦って、手が震えて、余計に書けなくて、悔しくて、周りの視線も怖くて、授業中なのに、ボロボロと涙が溢れてしまった。
・・・
Shizuya
巡回して、気になる生徒の様子を見ながら1年生のフロアに戻ってきた。廊下を歩いていると、開いていたドア越しに、教科の先生と目が合う。その目線の先には、涙でノートを濡らす松倉くんの姿があった。
「およよ」
声をかける前に内線で職員室に連絡して、しめを保健室に呼んでおく。そして教室の後ろから入って、廊下側の一番後ろに座っている松倉くんの横に腰を落とした。
「松倉くん、一回抜けよう」
「でも、」
「大丈夫だからね」
机の上は濡れたノートと教科書だけ回収して、松倉くんの手を引く。
「おいで」
教室から離れるとまた気持ちが溢れてしまって、しゃくりあげるようにして泣いてしまう。
「保健室行こうね」
「で、も、、授業、、が、」
「8割は出れたから、大丈夫だと思うなぁ。先生に俺から聞いとくね」
涙の止まらない松倉くんを抱き抱えるようにして保健室に連れて行く。しめがすぐにベッドに通してくれて、そこに座らせた。
「っ、、」
予想通り、気分が悪くなってしまったのか、松倉くんはギュッと口を抑える。その手をしめが優しく包んで、代わりにガーグルベースを持たせた。
「や、、だ、」
「そうだよね、辛いもんね。でもね、気持ち悪くて辛かったら、少し楽になるかもしれないよ」
身体のことを考えれば、吐かないでほしい。でも、一度気持ち悪いと思ってしまったら、吐く以外に楽になる方法がない。
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
