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「着替えよう」
そう声をかけても、弟はソファーから動かなくて、ぼんやりと一点を見つめている。
「かーいと、ほら、、、ね、着替えよ。あとさ、朝、ごめんね。おれ、強く言いすぎた」
そう言うと、弟は綺麗な二重の目を上げて、俺を見る。その目にはいっぱいいっぱいに涙が溜まっていた。
「う、み、、おれ、ちがうの、、ごめ、」
「違くないよ。もうやめよ。喧嘩してるの俺しんどいから。ほら、とりあえず着替えて、熱測んなきゃ」
なんとか立ち上がらせて、着替えをしている間に、学校に家に帰れたと報告の電話をする。体力の限界なのか、几帳面な弟にしては珍しく制服が脱ぎ捨てられていた。まだ熱いその制服と、自分の制服を持って、クローゼットにかけた。
「こんなサイズ違うんか」
あんまり気にしてこなかったけど、制服のサイズはかなり違っていて、同じように育ってほしいと願った両親の気持ちが少し分かった気がした。辛い思いをするのはいつも弟だ。じゃあ、俺にできることはなんだろう。俺が、同じように小さくではなくて、強く生まれてきた意味は、なんだろう。
「うみ、、」
ぼんやりしていると、後ろから片割れの声がする。焦って振り向くと、着替えはしたようだが、ペタンと床に座り込んでいた。
「ん？動けない？」
「立てない、、フラフラする」
「無理しなくていいから、ほら、乗って」
弟を背中に乗せて、ベットに下ろそうとすると、緩まると思った腕の力が逆に強くなる。
「リビング、がいい。うみ、リビングのテレビでゲームするでしょ、、？」
寂しいから、そばにいたいってことか。それに気づいたらもう同い年の弟が可愛くて仕方なくて、もう一度背負い直してリビングのソファーに下ろした。
「吐いたんでしょ？とりあえずスポドリ飲んで？コップにいれるね。ストローの方がいい？」
「ありがと」
一通りやることを終えて隣に座ると、ズルズルと移動して俺の膝の上に頭を乗せた。
「ここに、いていい？」
「いいよ。心配だから、離れんな」
だって俺たちは双子だから。みんなにそう見えないと言われても、双子なんだから。何があっても俺が守るから、大丈夫。
--違う意味--
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
