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「お待たせー」
「如恵留、シーツ変えてもいいかな。しんどいところごめんね。起き上がらなくていいからね」
「ちゃか、俺やるよ。如恵留よろしく」
「ん。ありがとう」
ポロリと涙が溢れてしまった如恵留に、タオルに包んだ湯たんぽを抱かせる。
「温めると、少し良くなるかなぁ、、、先生にも聞いてみるね。身体に力入ると疲れちゃうから、ちゃかちゃんとゆっくり深呼吸しよっか」
元気な時は、俺はもう6年生だから！とか言って難しい本を読んだりしてるけど、やっぱりまだ6年生で、こちらが気づいてあげなきゃいけないことがたくさんある。そう、分かっていたのに、事件は起きてしまった。
・・・
Noel
「んー」
お腹が痛くて、気持ち悪くて、頭が痛くて、怠くて、頑張らなきゃ行けないことは分かってるのに、身体がついてこない。頑張ったら頑張っただけ成果の出る勉強や習い事と違って、治療はいつまで経っても成果が見えなかった。やっても意味ない、そう思ってしまう。みんなが頑張ってくれてる、両親も、先生も、看護師さんたちも。でもなんだか、ちょっともう、嫌になっちゃって、お母さんに会いたくて、我慢できなくなってしまった。
「ちょっとだけ」
病院から家は、そんなに遠くない。歩ける距離だ。1人で帰って、家族の顔を見て帰ってこよう。そんなに難しいことじゃない。ちょうどシャワーで点滴を外してもらったし、服を着替えて、クローゼットにしまってあったスニーカーをはいた。支度をしていたら急に、気分の悪さも、痛みもどこかに行ってしまって、楽しい気持ちで心が溢れた。
「すぐに帰るから、いいよね」
夕方の、忙しそうなナースステーションを通り過ぎて、自動ドアの前に立つ。ここから出られないことは知ってる。だから、ここを曲がって、備品庫の奥の、業者さんしか通れない階段を使う。
「はぁっ、、」
2階分くらいは順調だった。誰も通らないし、少し悪戯をしているドキドキ感で、気分も最高だ。このまま家に行って、お父さんとお母さんを驚かそう。そう思っていた。
もう少しで1階だ、そう思った頃には息が苦しくなった。視界がフワフワして、脚がもつれる、汗が止まらない。階段から落ちたら流石にヤバいと思って、踊り場でしゃがみ込んだ。治療が苦しくて、嫌だと思っていたのに、階段を降りただけで苦しくて、自分は何もできない、いらない存在なんじゃないかって思い始める。
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
