ちょっとだけなら ページ16
白×all
ノンリアル
ユルピころん様リクエスト
Umi
「のえるくん、しんどいね。がんばれがんばれ」
抗がん剤の副作用で嘔吐が止まらない。小学6年生が泣き言も言わずに耐えられるようなものではないはずだけど、この子は何も言わずに、ただ、退院することだけを考えて頑張っていた。
「お母さん、今日も来れなさそうって連絡あったよ」
そう言っても小さく頷いて、大丈夫、と言った。
「のえるくん、頑張ってて偉いね」
「ん、、かいとくん」
「ん？」
「ぼく、大丈夫だよ」
「ん。わかったよ。偉いなぁ」
少し嘔吐が落ち着いたタイミングで口を濯がせて、片付けのためにベッドから離れた。
「あ、海人。如恵留どう？」
ナースステーションに戻ると、同僚たちに声をかけられる。
「制吐剤入れてるけど、やっぱ吐いちゃう。熱も上がってきた」
「そっかー。まだ2日目だなぁ」
「先生にも相談しとく」
「気持ち的にはどう？」
「大丈夫って、言うんだよ。そんなはずねぇよな」
「んー、、そうだね。爆発しないで欲しいなぁ」
「あ、元太。カンファレンス行かなくていいの？」
「あ！やべ！！行ってくるわ！」
「ちょっと七五三掛先生か吉澤先生に声かけといてよ」
「わかった！行ってくる！」
駆け出していった元太を見送って、パソコンに向かう。その時また、ナースコールが鳴った。
「如恵留だ。俺行ってくるよ」
立ち上がった海斗は、急いでのえるくんのベッドに向かっていった。
Chaka
「如恵留、どうしたー？」
コールでは声が聞き取れなくて、急いで駆け込んだ個室では、如恵留がベッドの下で、お腹を押さえてうずくまっていた。
「お腹いたい？おトイレ行く？」
コクコクと頷いた如恵留の背中を支えてトイレに付き添う。少し前で待っていると、自分の力で出てくることができた。
「手洗って、横になろう。頑張ったね」
まだ痛みがあるのか、その表情は辛そうで、でも必死に笑顔を作ろうとするものだから、余計に心配になる。
「横になろうね」
ベッドに寝かせて、布団をかける。それでもまた下腹部をぎゅっと握り締めるから心配で、ピッチを取った。
「あ、松倉？手空いてる？湯たんぽと防水シーツ持ってきてもらえる？」
『りょーかい』
何もないに越したことはないが、彼の心が少しでも傷つかないように、対策をとる。
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
