わがまま、もういっこ ページ13
白×赤
ノンリアル
ユルピころん様リクエスト
「元太ー！まてー！」
今日も賑やかな小児病棟。入院していても、元気で遊びたい日もあるわけで、小さい子を担当している看護師や医師たちは大変だ。
「海斗！元太捕まえて！」
同期の中村に頼まれて小学2年生のサッカー小僧を捕まえる。
「元太、走っちゃダメだよ」
手首を骨折した彼は、最初こそメソメソしていたものの、手術が終わり、退院も近づくと元気いっぱい廊下を走り回った。
「だってー」
「誰かにぶつかって転んだら、また怪我しちゃうし、怪我をさせちゃうかもしれないよ。それってどう？」
「だめ、、」
「はい、うみ先生とお部屋に帰ってください」
「はーい」
落ち着いた元太を海人に返す。
「ありがと、マジで助かった」
「お前が走って追いかけるから走って逃げるんだよ」
「そうだけどさ。まぁ、いいや。あとでお礼になんか奢る」
「楽しみにしてるよ」
「あ、こら！クラ！元太！」
賑やかなちびっ子たちのエリアを通り抜けて、このフロアの奥、もうすぐ小児病棟を卒業していく子たちの部屋に向かった。ここが、俺の持ち場だ。
「あ！ちゃかちゃん！」
「せめて先生付けて」
可愛らしい笑顔を向けてきた七五三掛を適当にあしらって、奥で真面目に勉強をしている如恵留に声をかける。
「如恵留、お勉強？」
「うん、、、期末試験は無理そうだけど、、、でも勉強は好きだから」
「偉いね。ちゃんと体調もノートに書いてて、偉いね」
「俺もう中学生だから」
「そうだよね。泣かないで点滴もできるようになったし、モクモクも時間待てるようになったし、本当に大人になったなぁ」
「ピークフロー測るのも、定期吸入も忘れないよ。薬もちゃんと飲むし、埃っぽいところもいかないし、廊下は走らない。だからっ、」
うんうんと話を聞いていると、突然言葉を切った。
「ん？」
聞き返すと焦ったように視線を落として、また問題集に向き合う。
「なんでもない」
「んー、そっか。分かった。体調変化あったら、すぐ教えてね」
如恵留は、難治性喘息を患っている。小さい頃から入退院を繰り返して、中学生になってやっと落ち着いてきたと思っていたところで大きな発作を起こし、また入院を余儀なくされてしまった。それでも、真面目に、誰よりも一生懸命治療に取り組んで、少しづつ良くなっては来ている。
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イカ(プロフ) - かおりさん» リクエストありがとうございます。少し時間を頂いてしまうかもしれませんが、考えてみます！ (2023年1月13日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - すみません付け足しで、リアル設定でお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - リクエストなのですが、のえんちゅで、のえるくんが精神的に落ちていてひとりでいるときに、海人くんが気付いて助けてあげるお話をお願いします！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ユルピころんさん» 感想ありがとうございます。遅くなってしまって、申し訳ありません！ (2022年8月1日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - イカさん» お話見ました！如恵留くんが頑張っているところやしめちゃんの医者で頑張っているところがカッコよかったです！またリクエスト送りますね〜！ (2022年8月1日 10時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月18日 10時
