ずっと、一緒に #2

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車の後部座席に寝かせると、珍しく過呼吸を起こした。

「ゆっくり吐くんだよ、呼吸急ぐと痛くなっちゃうから、なるべく身体の力抜きな？膝曲げるよ」

「しー、くん、、、いったい、、」

「仰向けになる？」

「わかんない、、でも、痛い、、」

「そっかそっか、、今は何しても痛いかなー、、」

「なんで、だろ、」

「原因はわからないけど、疲労の蓄積が大きいと思うなぁ」

「なんも、、してない、」

「してるんだよ。俺が知ってる人の中では、かなり重いものを持ち上げている回数が多いと思う。それがいいとか悪いとかじゃなくて、事実としてね」

そう言うと如恵留は口を閉じる。海人の体調が悪ければ、背負ったり、抱き上げたり、介助で力を使う。その蓄積が今日、遂に現れてしまったのかもしれない。

「とりあえず今は、リラックスすることだけ考えよう」

暫くすると支度を終えた海人が家の鍵を閉めて、それとほぼ同時に宮近がやってきた。

「お待たせ。行こっか」


・・・・・・・・・・・


閑也が知り合いだと言う整形外科の引き込みで車を停めて、閑也と如恵留を降ろす。

「俺行くよ」

閑也の言葉に頷く。今日は海人の知っている病院ではないし、海人が自分を責めてしまわないように閑也はそう言ったのだろう。

「よろしく。暫く家事大変だろうから、俺と海人は買い物してくるよ。簡単に食べれるものとか」

「そうだね、それがいいわ」

「しずや、」

「ん？」

「お願い、ね」

「大丈夫だよ。マッサージとかしてもらったら、少し楽になると思うから」

「ん、、」

ヒラヒラと手を振って車を出す。海人は助手席で泣いていた。






・・・・・・・・・




「海人、どうしたの」

何も言わずにポロポロと涙を流す海人に、少し時間が経ってから声をかけた。

「俺のせい、だよね」

「そう思っちゃう？」

「だって、そうじゃん」

「まあ、海人が重いもので、重いものをよく持ち上げているっていう事実はあるよね」

そう言うと海人は俯く。

「でも、それが海人のせいってことになるわけじゃない」

スーパーの駐車場に車を停めて、海人にタオルを渡す。

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