ずっと、一緒に #2

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車から2人を降ろして手を振る。

「またね」

バイバイと手を振る2人が見えなくなると、兄と2人の空間に安心してしまったのか、急にどっと疲れが押し寄せた。

「つかれた」

「海人も帰って薬飲んでから寝ないと。お風呂も入って温まった方がいいよ」

「んーー、、わかってる、、」

兄にお土産を渡すまでは、寝るわけにいかない。そのモチベーションでなんとか自宅に辿り着いて、玄関で義足を外した。

「こんな長い時間は久しぶりだったんじゃない？」

「うん、、でも、午後は二手に分かれて、俺とクラはゆっくりしてたから」

「そうだったんだ」

そう言って松葉杖を渡してくれた兄にありがとう、と言ってダイニングテーブルに座る。

「のえるくん」

「んー？」

元太ママのご飯を温めている兄に声をかける。

「これ、おみやげ」

「え？お土産ー？」

そう聞き返されて、小さく頷く。

「僕に買ってきてくれたの？」

「ん、、、いつもの、お礼。のえるくんいなかったら、買い物もいけてないから」

そう言うと開ける前から目に涙を溜めて、丁寧に包装を解いた。

「のえるくん、モフモフすきだから」

新品のルームウェアと共に、兄の長い腕に抱きしめられる。

「海人、ひとりで、お買い物行ってきたんだね」

「ひとりじゃない、けどね」

「楽しかった？」

「うん、、楽しかった」

「よかった、、本当に、よかったよ」

そう言ってボロボロ涙を流す兄の背中に腕を回す。こんなに愛されてる、こんなに守られてる。それが、こんなに幸せなことだと気づいた。

「俺も、のえるくんのこと守れるくらい、強くなりたい」

「大丈夫、、海人は強いよ」

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