あなたの世界を守るため #3 (ページ45)

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「じゃあミーティング始めるよー」

川島の声で、ダイニングテーブルに集まる。宮近は動くことができなかった。

「テラ、突然のオファーでごめんね。ほんと、助かった」

「空いてたからよかったよ。俺もタイガーやりやすい」

指示は車から出すね。海人とテラで上から警戒もお願いします。今日は中狭そうだから、松松も気をつけてね」

「りょーかい」

「海斗は？」

「一緒に行くって。車涼しくして待機するね」

「大丈夫かなぁ、」

「ちょっと様子見だねー」

「そろそろ着替えようか」

「じゃあ俺支度したら駐車場いくわ」

「おっけー。装備大丈夫？」

「うん。大丈夫」

ミーティングを終え、寺西を見送ってそれぞれ着替えて支度をする。宮近も取り憑かれたように起き上がって、戦闘服に着替えた。

「海斗、熱籠っちゃうから上脱ぎなよ」

「ん、、でも、任務だから、、行くからには」

「律儀なんだから、、」

いつもより1人多く乗せて、車は現場へと向かった。

「また炎天下、、」

今日の任務は、拠点を押さえ、首謀者の捕縛と人々の解放だ。荒んだ国の出身とのことなので、激戦が予想されていた。

「海人、暑い日にマスクだと余計暑いから気をつけてね。水分とってね」

「りょーかい。バテる前におわそー」

「テラ、、ごめんね、お願いします、」

「おー。まかしときー」

先にビルで中村と寺西を降ろして、ポイントに向かう。今日は七五三掛と松田、松倉は同時に出ることになっている。

「なんか、嫌な雰囲気だね」

松倉の言葉に、他のメンバーはやっぱりそうなんだ、と返す。

「なんか、、空気が、気持ち悪い」

「早く終わらせて帰ろう」

「あ、本部から連絡。別でジャンプが早く終わったから、バックアップに来てくれるって」

「そっか、よかった。結構時間かかりそうだから」

「しゃー、じゃあいってきまー」

降りる3人を見送って、車を下げる。

『入るね』

七五三掛からの通信で、一気に車内の集中力が高まる。

『あー、、悲惨、』

『早く首謀者引っ張ろう』

建物に入ると、異臭が漂い、あちらこちらに汚れが散っている。

「地下に人が沢山いる、気がする」

「上から行こうか」

階段を探して進む。その間にも捕らえられた人々を一度縛って、外に送る。川島からの指示で、外には自衛隊員が待機している。