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「ちゃか、、ごめんね、、俺が、思い出したせいで、ちゃかにも辛い思いさせてる、、ごめんね、、」

「違うんだよ、、辛いけど、でも、、やっぱり、みんな、なかったことにはできないから、、今まで考えないようにしてきたことと、向き合わなきゃいけないの、っ、で、も、しんどいね、、」

泣き崩れる2人を、川島と吉澤が支える。

「頑張ってきたんだね、偉いね」

「偉くない、、ごめん、、弱くて」

「弱くないよ。こんなに頑張って、自分と向き合ってるんだから」

「大丈夫。みんなで、少しづつ進んでいけばいいんだよ。1人じゃないんだから」

暫く泣いていたが、2人とも体力の限界だったのか、松倉が眠ってしばらくすると、宮近も眠ってしまった。

「寝ちゃったね」

「2人とも薬飲んでないから、ちょっと心配だな」

「とりあえず、もうしばらくこのままにしておきますか、、睡眠は取った方がいいもんね」

「そうだね。俺はまだまだ寝れそうにないし」

「俺も」


「ここ1週間で衝撃の事実が次々と、、」

「そうだね、、ちゃか最近松倉から離れないなぁと思ってたけど、そういうことだったのかな」

「それだけじゃないかもしれないけど、そうかもね」

「ちょっと元太のケアも考えないと。最近、すぐ泣いちゃうから、、」

「そうだよね」

「ちゃかは最近寝れてるんだけど、それだけ疲れてるのかなって」

「ちゃかもね、最近は無いけど、昔は調子悪いと泣いて起きてたから、心配なんだよ。かなしばりも、、」

「時間かかるかもね、、、そういう経験って、どんなに乗り越えても、なかったことにはならないから、やっぱり、ずっとそばで、支えていくしかないよ」

「うん、、俺たちにできることで、メンバーを守らなきゃ」



川島の予想通り、1時間ほどすると宮近が起きて、突然過呼吸を起こしてしまった。そして松倉も涙を流す。
ゆっくり宮近の背中を抱いて、何も言わずに背中を摩る。吉澤と川島がその様子を見守っていると、数分して宮近の呼吸が少しづつ落ち着いてきた。

「ちゃか」

目に涙を溜めた松倉が、宮近を抱きしめる。宮近も、それに応じてその腕を松倉の背に回した。

「ごめん、また、見ちゃった」

松倉の言葉に、宮近は首を横に振る。

「嫌なもの、みせちゃって、っ、ごめ、ん」

「嫌じゃない。ちゃか、頑張ってたじゃん」

宮近が声をあげて泣く。タイガーが出来てから、宮近がこんな泣き方をしたことはなかった。

「しんどかったよね」

「ごめ、ん、」

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作者名:イカ | 作成日時:2022年5月9日 16時

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