検索窓
今日:5 hit、昨日:61 hit、合計:43,044 hit

ページ23






「まつくら、薬飲めて、偉かったね。よく頑張ったね」

「ん、、でも、、ひとりでできなかった、」

「それでいいんだよ。できないなって思って、ここにきてくれたじゃん。それで100点だよ。頼ってくれて、嬉しいよ」

「んー」

「ちょっと落ち着いたらリビング行こ」

安定剤は、松倉の繊細な感覚を少し遮断することができる。イヤーマフを使わずに落ち着くことができて、川島に手を引かれて、リビングに向かった。

「まつくら?まだみんな戻ってきてないから、ソファーで休んでな?」

「あー、うんー」

少しふわふわとした受け答えで、言われるがままにソファーに横になる。暫くすると、身体の力が抜けて眠ってしまった。

「よく効くなー」

「これは正常?」

「効く方かもしれない。そんなに容量高くないから、寝ないかなーと思ってたんだけど。でも全然効かないよりいいかな。持続性は低いからすぐ起きると思う。朝ごはん食べられるといいなー」

吉澤の言葉の通り、10分ほどでゆっくり起き上がると、ちょうど帰ってきた松田と一緒にシャワーを浴びに行った。




「かいと、血出ないようにね」

「うん。わかった、、遅かったら、声かけてくれる?」

「もちろん!」

薬が効いていることもあってか、自ら助けを求めることができて、今朝は強い症状は殆どなく、任務の準備を進めることができた。




「いける?」

「うん」

いつも通りのポジションで、任務に当たる。今日は日中の任務ということもあり、相手方の人数が多かった。

『不法入国者、捕まえちゃってもいーですか!』

『さんせーい!』

いつものように、始まり、いつものように任務をこなす。しかし車の中では、吉澤が準備を整えていた。

「松倉、スイッチ切れた瞬間に崩れると思うんだよなーー」

「やっぱり?」

「アルブミン低すぎるし、ケトン体も出ちゃってるから、正直、体動かしいていい体調じゃないんだよ。別の病気になっちゃう」

「食べさせるしかないの?」

「点滴で補正かけるのが1番早いんだけど、そうもいかないから、、少しづつでも食べさせるしかないんだけどさ、、心配なんだよ。身体が整わないと、心も整わないし、、」

「そうだよね、、できることあったら教えてね」

「みんなでやっていきましょ」

「はいはい」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:TravisJapan , 病系 , 松倉海斗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イカ | 作成日時:2022年5月9日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。