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「疲れたね」
「うん、」
「ちゃかも?」
「うん。俺も疲れた、、」
「報告書、ありがとう」
「大丈夫だよ」
「のえる、いつ帰ってくるかな」
「忙しいみたい」
「んー、、」
「早く会いたいね」
「ん、、」
「俺も、だよ」
・・・
「ちゃか、松倉。如恵留まだ戻らないから、お薬飲んでそろそろ寝な」
「まだ、終わらないの?」
「うん、、チャットは通じるんだけど、日を跨ぎそうって。2人がちゃんと寝れるか心配してるから、心配させないようにお薬飲んで寝ちゃおう。明日の朝会えるんだから」
「んーー」
「最初は、2人で寝てていい?」
「いいよ。じゃあ、ちゃかは寝てる時動かすと起きちゃうから、狭いけど俺のベッドで2人で寝てて?ちゃか壁際ね」
「わかった」
松倉はグズグズしていたが、2人とも薬を飲むことができて、手を繋いでベッドに入った。
「ん?」
2人が眠ったのを確認して、また自分の仕事をしていると今度は違う音が聞こえてきた。この咳は、海人だ。
「発作かな」
ストローとペットボトルを持って、海人のベッドに向かう。案の定海人が発作を起こして、ベッドから起き上がることもできずに咳き込んでいた。
「海人、身体起こすよ」
クッションを抱えさせて、少しでも呼吸が楽な姿勢を作る。
「吸入した?」
そう聞くと首を横に振る。すぐに手に持たせると、一度それを落としてしまった。
「大丈夫、大丈夫。手伝うよ」
薬を吸い込むと徐々に咳が落ち着く。
「海人も、疲れたよね。頑張ってくれてありがとう。海人がいてくれたから、なんとかなったんだよ」
「なんも、してないよ、」
「ううん、してくれたよ。ほんとに、ありがとう」
そう言うとニヤッと笑って、もーだいじょーぶ、と言った。
「お水置いとくからね」
「ありがとー」
すぐに落ち着いたので安心してリビングに戻る。中村は今日本当によく頑張ってくれた。疲れるのも当たり前だ。
「如恵留帰ってこないなぁ、、大丈夫かよ、」
結局日を跨いでも帰ってこなくて、申し訳ないが先に寝ようと支度を始めた。1人部屋で寝るようにと書き置きをして、松倉を抱き上げて移動させた。
「ん、、しず、」
「ごめんね、起こしちゃった」
「のえる、は?」
「のえるまだ帰ってきてないの」
「そっか、、心配、だね」
「そうだね。明日はゆっくり寝かせてあげよう」
「うん」
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イカ(プロフ) - Qさん» コメントありがとうございます!!とてもうれしいです😭この作品の手があまり進んでいなくて、、、申し訳ありません。書くのをやめたわけではないので、お待ちいただけると嬉しいです💦 (8月24日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
Q - また最初から読み返しています。やっぱり好きです!いつか続き読めるときが来たら嬉しいです (8月16日 15時) (レス) id: 857d18a548 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ファンさん» もったいないお言葉、ありがとうございます😭更新頻度にムラがあって、申し訳ありません💦楽しんでいただけるよう、頑張ります! (2023年3月13日 8時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ファン - 更新ありがとうございます!イカさんの作品が1番好きです! (2023年3月13日 1時) (レス) id: fcc1fe19ad (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - Qさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!少しづつ書き溜めておりまして、もう少し溜まったら更新させていただきたいと思っております!待っていただけているとのお言葉、本当な嬉しいです。もう暫しお待ちください! (2023年2月12日 21時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカ | 作成日時:2022年6月16日 5時