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「俺も、もっと、頑張りたかったから」
「そっか」
「みんな、で、、頑張りたい、、」
「そうだね。俺たちも、助けてほしい時、助けてって素直にいうね」
「そ、して、」
「松倉は明日帰ってくるから、そしたら元太のところで、みんなでゆっくり話そう」
そういうと頷いて、ゆっくり顔を上げる。
「ごめん、服濡らした」
「そんなことはいいの、、ね、今日はちゃかちゃん一緒に寝てくれる?松倉は帰ってこないし、俺昨日1人部屋で寂しかった」
「疲れない?」
「疲れないよ。むしろ回復」
「ん、、わかった」
ポツポツと話していると、七五三掛から連絡が入る。
『ねー俺鰻食いたいからさ、出前しない?』
「いいね。元気でそう」
・・・
「海斗、今日までお泊まりな。明日の朝迎えにきてもらおうな」
「はい」
「顔色良くなってきたやん」
「ちょっと、、なんか、いっぱいいっぱいだったのが、減ったと、思います」
「そっかそっか。よかった。今度はな、溢れる前にここにおいで。海斗は、みんなとちょっと違う。それは、自分でも分かるやろ?だからな、ゆっくり、静かなところで、ぼーっとお茶飲む時間が必要なんよ。いつでも来ていいから、いっぱいになって溢れて倒れる前に、ちょっとずつ空っぽにしにおいで。俺は、ずっとお前さんの味方やで」
剛の言葉に安心して、安堵の涙が滲む。安心できる場所が欲しかった、どこにいても、心が落ち着かなかった。やっと、自分が落ち着ける方法を見つけた。
「ありがとう、ございます」
「はい、いつでもどうぞ。何回も言うけど、すぐに元気になるわけじゃないよ。焦らないで、ゆっくりな」
その日はいつもと同じ薬を飲んで、朝まで眠ることができた。
「海斗、如恵留が迎えに来たよ」
「はい、ありがとうございました。凄く、楽になりました」
「なんもなくても、遊びに来な」
「はい、、ありがとうございます」
荷物を持って扉を開ける。剛に頭を下げると、川島は松倉を抱きしめた。
「のえる」
「無理させちゃって、ごめんね」
「みんなが、悪いわけじゃないよ。俺が、弱いから、、ごめんね、、でもね、剛くんのところで、なんか、落ち着ける方法を見つけたんだ」
「そうなの?」
「うん、、だから、またダメになるかもしれないけど、いまは、大丈夫」
「そっか、、無理しなくていいからね。少しのことでも、必ず言ってね」
「うん」
「調子良さそうだから、このまま元太のところ行かない?」
「行きたい」
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イカ(プロフ) - Qさん» コメントありがとうございます!!とてもうれしいです😭この作品の手があまり進んでいなくて、、、申し訳ありません。書くのをやめたわけではないので、お待ちいただけると嬉しいです💦 (8月24日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
Q - また最初から読み返しています。やっぱり好きです!いつか続き読めるときが来たら嬉しいです (8月16日 15時) (レス) id: 857d18a548 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ファンさん» もったいないお言葉、ありがとうございます😭更新頻度にムラがあって、申し訳ありません💦楽しんでいただけるよう、頑張ります! (2023年3月13日 8時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ファン - 更新ありがとうございます!イカさんの作品が1番好きです! (2023年3月13日 1時) (レス) id: fcc1fe19ad (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - Qさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!少しづつ書き溜めておりまして、もう少し溜まったら更新させていただきたいと思っております!待っていただけているとのお言葉、本当な嬉しいです。もう暫しお待ちください! (2023年2月12日 21時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカ | 作成日時:2022年6月16日 5時