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「そっか、、早く会いたいけど、、、ちゃかのことも心配だよね」
「うん、、でも、剛くんの言う通りだよ。頑張らなきゃ」
「そうしよう。早く迎えに行くためにも」
「あ、、報告書きてる、、優しいねつよしくん、、俺たちのこと、考えてくれてるんだよ」
「そうだね」
・・・
「海斗、ちょっと外の風当たろうか」
起きてから、ぼんやりと遠くを見ていた松倉の手を引いて、バルコニーに出る。
「お茶飲もう」
椅子に座らせて、マグカップを持たせると、少しづつ口に含んだ。
「いつもは、海斗のお話聞くけど、今日は僕から先にお話ししてもいい?」
そう聞くと小さく頷いて、ホッとしたような表情を見せる。
まだ、話すのは難しいようだ。
「海斗が毎日頑張ってるの、よく分かってるよ。ここで一回、つよしくんとのお約束を整理してもいい?」
そう言ってメモとペンを出す。
「ちゃんとお薬を飲む、自分で吐かない」
そう書くと松倉はうんうんと頷く。
「自分を大切にする」
目線が動いて、剛の顔を見つめる。
「これは新しいお約束。しんどい時、腕をギュッて握ってしまったり、血が出るまで洗ってしまう時があるやろ?それを、やめられるように頑張ろう。海斗のこと、みんなが大切に思ってる。海斗も、元太が自分のこと大切にしなかったら嫌やろ?悲しいやろ?だから、みんなのためにも、自分を大切にしましょう。それは、普段の生活も、任務も一緒」
小さく頷いた松倉を誉めて、それからは何を言うでもなく2人で外を見ていた。
「つよしくん、」
「んー?」
「ちょっと、回復、しました」
「そっかそっか。よかった。昼ごはん食べられそう?」
「はい」
「ハンバーグ残ってるから温めて、あとパンがあるから、ここで食べようか」
・・・
「松倉、お昼割と食べて、また寝てるって」
「食べられたんだ。よかった」
「ベランダでお茶飲んでゆっくりして、そのままお昼も食べられたんだって。薬も飲んで、落ち着いてお昼寝してるみたい。大事をとって、もう一晩預かるって」
「環境変えない方がいいって思ってたけど、いい変化だったのかな」
「そうだね、、、というか、剛くんの力だよね」
「俺ちょっと反省した。ちょっと機械的だったかもしれない」
「分かるよ。でもさ、俺たちも学んでいくしかないよ」
宮近たちは射撃場に行っていて、フロアには2人だけだ。
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イカ(プロフ) - Qさん» コメントありがとうございます!!とてもうれしいです😭この作品の手があまり進んでいなくて、、、申し訳ありません。書くのをやめたわけではないので、お待ちいただけると嬉しいです💦 (8月24日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
Q - また最初から読み返しています。やっぱり好きです!いつか続き読めるときが来たら嬉しいです (8月16日 15時) (レス) id: 857d18a548 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ファンさん» もったいないお言葉、ありがとうございます😭更新頻度にムラがあって、申し訳ありません💦楽しんでいただけるよう、頑張ります! (2023年3月13日 8時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ファン - 更新ありがとうございます!イカさんの作品が1番好きです! (2023年3月13日 1時) (レス) id: fcc1fe19ad (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - Qさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!少しづつ書き溜めておりまして、もう少し溜まったら更新させていただきたいと思っております!待っていただけているとのお言葉、本当な嬉しいです。もう暫しお待ちください! (2023年2月12日 21時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカ | 作成日時:2022年6月16日 5時