・ ページ1
・
「え?トリプルカイト任務行ったの?」
様子を伝えてくれた坂本に言葉を返す。
「そうみたい。大丈夫かな」
「いやーー、任務は大丈夫だけどその後でしょーー。かいと、また熱出ちゃうよ。のえるブチ切れてるんじゃない?他にいなかったのー?」
「短時間でクリアできそうな人がいなかったんだって。松潤がね、嘆いてた」
「あーーー、くっそー、俺も早く戻んなきゃ」
「もう少しの辛抱だよ。もう少し傷が落ち着いたら、リハビリ始めようね」
「んーーはやくしたい!」
「リハビリね、かなりしんどいと思う。切った傷もあるし、踵は痛いんだよ」
「へーきだよ。頑張るから」
「無理しないようにしようね。いまは、リハビリできる体力をつけるためにたくさん食べること」
「おっけー!がんばる!」
・・・・
「あ、しめしず帰ってくるって」
「松倉寝てる」
「なるべく静かに開けてもらうわ」
イヤーマフをしたまま眠っていた松倉は、解錠の音に起きることはなく、一安心する。
「翔くん、ありがとうございました」
「とりあえずシャワーしておいで。お疲れ様」
「ありがとうございます」
「しずやたちお昼食ったの?」
「帰りの車でちょっと食べた。あるもん適当に食べるわ」
「おけー」
吉澤と七五三掛がリビングに戻ると、人気を感じたのか、松倉はゆっくり目を開けた。
「ん、、」
「松倉?おきた?しめしず帰ってきたよ」
声をかけてもぼんやりと一点を見つめて、反応が鈍い。身体に触れると尋常ではない熱を感じた。
「翔くん、松倉ちょっと様子が変かも」
「熱上がっちゃったかな。閑也も帰ってきたし、点滴入れようかな」
反応を示さない松倉に声をかけつつ、点滴の準備をする。
「いくよー」
何の反応も示さないことが1番不安だったが、いまは熱を下げる必要がある。先ほど作った氷嚢も入れ換えて、肩を抑える。
「っ、、」
針が皮膚を通ると、急に松倉の様子が変わる。ガタガタと身体を震わせて、恐怖に怯え、涙を流す。
「や、、っ、、」
「松倉、大丈夫だよ。みんな一緒にいるからね」
「閑也、鎮静かけて。このままにできない」
用意していた筋注を松倉の腕に刺す。すぐにぐにゃぐにゃと身体から力が抜けて、目を閉じた。
「そんなに長く効かないから、そばにいてあげてね」
「はい、、ありがとうございます、、」
「熱が下がるまでは点滴入れといた方がいいね。松倉どんどん上がっちゃうから」
「わかりました」
182人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「病系」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イカ(プロフ) - Qさん» コメントありがとうございます!!とてもうれしいです😭この作品の手があまり進んでいなくて、、、申し訳ありません。書くのをやめたわけではないので、お待ちいただけると嬉しいです💦 (8月24日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
Q - また最初から読み返しています。やっぱり好きです!いつか続き読めるときが来たら嬉しいです (8月16日 15時) (レス) id: 857d18a548 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - ファンさん» もったいないお言葉、ありがとうございます😭更新頻度にムラがあって、申し訳ありません💦楽しんでいただけるよう、頑張ります! (2023年3月13日 8時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ファン - 更新ありがとうございます!イカさんの作品が1番好きです! (2023年3月13日 1時) (レス) id: fcc1fe19ad (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - Qさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!少しづつ書き溜めておりまして、もう少し溜まったら更新させていただきたいと思っております!待っていただけているとのお言葉、本当な嬉しいです。もう暫しお待ちください! (2023年2月12日 21時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イカ | 作成日時:2022年6月16日 5時