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それからまた暫くすると、松倉はゆっくり顔を上げた。

「落ち着いた?」

「ん、、ごめん、」

「大丈夫だよ。ぎゅーってして欲しいって言われて嬉しかったなぁ」

「ほんと、、?」

「本当だよー。俺はいつでもぎゅーってしたいよ。松倉がして欲しい時は、いつでもするからね」

「ん、、ありがと、」

「ごはん、食べられそう?」

頷いた松倉の手を引いて、ダイニングに座る。先に食べていた松田があれこれ世話を焼いて、松倉も少しづつスープを飲むことができた。たくさん食べなくちゃ、と言って残っていたおかずにも手を出し始めたところで宮近が気付く。

「まつくら、まだ食べれるの?お腹いっぱいじゃない?」

真っ白な顔で口に食べ物を運び続ける松倉に、声をかける。そうするとまたビクッと肩を揺らして、箸を置いた。

「今たくさん食べなくても大丈夫だよ。お腹空いたら、また食べな?」

小さく頷いてぼんやりしていたが、宮近の予想通り、顔を真っ白にしてトイレに駆け込んだ。

「あー、ちょっと遅かったか」

「行ってくるね」

一足先に食べ終わった吉澤が様子を見に行くと、案の定松倉は座面にもたれて嘔吐してしまっていた。

「松倉」

後ろから声をかけるとビクッと肩を揺らして驚いてしまう。吉澤は少し距離を取って、優しく話しかけた。

「松倉ー?背中摩ってもいい?お水も持ってきたよ」

「ごめ、なさい、、ごめんなさい、、」

「ちょっと食べすぎちゃったかなー?大丈夫大丈夫」

高熱もあり、身体が支えられなくなってきたのかズルズルと上体が崩れる。

「身体支えていい?」

そう聞くと頷いてくれたので、肩を支えて顔色を確認する。

「ごめ、なさい、、ちゃんと、食べなきゃ、、」

「ちょっと調子悪かっただけだよ。大丈夫、大丈夫」

背中を摩っていると、少しづつ落ち着いて自分から口を濯いだ。

「ごめ、ん」

「大丈夫、大丈夫。また熱上がってきたね」

「早めに、寝るね」

「そうだね。水分少しづつ摂ってね。俺も声かけに行くね」

「うん、、」

もう少しみんなといたいと言ってリビングのソファーに座っていたが、それほど時間も経たないうちに船を漕ぎ始める。

「かいと、ベッドで寝ようよ。俺も寝る」

「ん、、そうだね、」

「松倉、寝る前に薬」

薬を飲むと、松田と松倉は部屋に戻る。

「大丈夫なの、2人だけで」

「様子見に行くよ」

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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです!!今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして!以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです!本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください! (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イカ | 作成日時:2022年5月3日 17時

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