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またぽろりと涙を流す松田を吉澤が抱きしめる。
「頑張ったな。びっくりしたんだよな」
そういうとまた涙が溢れてしまって、乱暴にタオルで拭う。
「お前泣き顔ブッサイクだな」
「うみちゃん、なんでそんなこと言うの」
「やべ、ママに怒られた」
「海人バカ！」
「バカって言わないの」
そのやりとりに松田にも笑顔が戻って、走って来る、と言ってフロアを出て行った。
「クラ、大丈夫？」
「今日は調子悪いのかも。昨日頑張ったから」
「でも今日もでしょ？」
「なに？今日なんかあったっけ」
「任務の後松倉は警察に行って取調べなんだよ。まだ本人には伝えてないんだけど」
「無理じゃん」
「でも捜査急いでるみたいだし、延期してもそれはそれで辛いかなって」
「早く終わらせちゃった方がいいよね」
「えーー、でも出れんのかな」
「ちょっと心配だね」
吉澤が氷枕を用意して、松倉の頭の下に滑らせる。そのまま体温を測ると、39度を超えていた。
「あー、、高すぎだ。任務休ませたい、、」
「絶対休まないじゃん」
「そうなんだけどさー。朝ごはん食べて、解熱剤飲めるかどうかかな」
「今日は休ませてもいいんじゃない。任務は割とイージーでしょ？」
「でもさ、それもそれで、自分は必要ないのかもって思っちゃいそうだから、、難しいね」
「起きてから考えよう。そうだ、ちゃかは寝れてる？」
「寝てたよ」
「そっか。よかった」
「はよ、」
宮近が最後に起きてきて、ダイニングに座る。
「あれ、松倉調子悪い？」
「うん。朝ちょっと崩れちゃって。熱も高いからそのまま寝てる」
「そっか。任務休ませる？」
「起きた様子で決めようかな」
「りょーかい」
よく眠った割には宮近も食べる量が少なく、吉澤が声をかける。
「ちゃか、お腹いっぱい？」
「あ、うん。ちょっと気持ち悪くて、、ミーティングまで休むね」
そう言って自室に戻る。宮近も調子が悪そうで、2人も体調が優れない状態で任務に当たることに不安がないわけではないが、そうも言っていられない現実もある。朝食を片付けて、ミーティングのために川島がパソコンを開くと同時に、電話が鳴った。
「はい、タイガー川島です」
発信元はスケジュールを管理している部門で、来週の調整の件かと思えば、今日の任務がキャンセルという連絡だった。
「承知しました」
川島が電話を切り、ホッとしたように力を抜く。
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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです！！今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして！以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです！本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください！ (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年5月3日 17時
