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「松倉、一緒に寝たいって」

「いいよいいよ。俺も誰かいた方が嬉しいの。俺のベッドでいい?セミダブルだから」

なぜか川島だけセミダブルで寝ていたのは、このためなのかもしれない。

「これだけ片付けちゃうから、枕とタオルケットだけ持っておいで」

「ちゃか」

「いいよ。一緒に行こう」

寝る支度をして、それぞれ薬を飲み、部屋に入る。

「狭くない?」

「へーき。何かあったら、起こしてね」

「ん、、」

吉澤が来ておやすみーと声をかけてからも、松倉は所在なさげに寝返りを繰り返していた。目を閉じてはいるが、眠れないのだろう。

「ねれない?」

「あ、、ごめん、」

「ちがうちがう。謝らなくていいんだよ。熱あるから、しんどいかなって」

「いや、、でも、、」

「ん?」

「のえる、、ぎゅーって、、して」

「もちろん」

小柄な松倉を抱き込むと、背中が小さく震えていることに気づく。もっと早く、こうしてやればよかった。

「のえる、」

「ん?」

「警察行くの、、怖いな、、」

「そうだよね、、でもね、大丈夫。松倉は何も悪くないから。俺が絶対守るからね。舌戦だったら、誰にも負けないよ」

大丈夫、大丈夫と繰り返して、漸く眠ることができた。



川島と一緒に寝たことで松倉は朝まで眠ることができて、危なげなく朝食を取り、任務に向かった。しかし、もう少しで警察に行く、という時間になると急に熱が上がって、嘔吐してしまった。

「調子良さそうだったのに」

「良くないんだよ。押さえつけてるだけなの。もう少しで出かけるから、ついにリミッター切れちゃったかな。如恵留に行ってもらおう。この後もずっと如恵留とだから、その方が安心するでしょ」

吉澤が声をかける前から、川島はもう松倉を介抱する準備をしていて、中村がママ準備早すぎーと笑いかける。

「ママになってあげられればいいんだけどね」

そう言って微笑んで、川島はトイレに向かった。

「松倉、背中さすっていい?」

そう聞くと小さく頷くいて、ごめん、ごめん、と口を開く。メンバーが身体に触れることを怖がらなくなってきたことは、少し進展している証かもしれない。

「気持ち悪くなっちゃったね。熱も上がってきたから、しんどいね」

「っ、、の、える、、」

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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです!!今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして!以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです!本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください! (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イカ | 作成日時:2022年5月3日 17時

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