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「あと、その後は面会をするかどうか」
「面会、、」
「あの人は面会を希望しているんだって。でもこれは断れる。松倉が決めて良いんだよ」
考え始めると動きが止まってしまって、その静けさに息も止まってしまうのではないかと不安になる。
「もう一回、、会いたい、」
絞り出された言葉は、川島の希望には反するもので、でもそれも受け止めて、支えていきたいとも思っている。
「わかった。もし気持ちが変わったら、変えられるから、ちゃんと教えてね」
「ん、、ありがと」
川島の想像よりも随分落ち着いていて、その後も宮近と雑誌を見ながら談笑していた。
「嵐の前かも」
吉澤が小さな声で呟く。川島もそんな気がしていて、何度も何度も、松倉の顔を見てしまった。
「のえる」
松倉がトイレに行ったタイミングで、宮近が川島を呼ぶ。
「ん？」
「今日、松倉と一緒に寝てあげた方がいいと思うよ」
「うん、、そうだね。俺も心配なんだけど」
「どっか触ってないと不安みたい」
「そっか。わかった」
その言葉の通り松倉は急いでトイレから帰ってきて、また宮近の隣に座り、肩を寄せた。
「松倉、そろそろ寝なくていいの？」
普段の松倉ならとっくに寝ている時間なのに、寝ようとしないことを気遣って、宮近が声をかける。
「あー、そうだよね。寝なきゃ、だ。歯磨きしてくる」
「俺も歯磨きしちゃう」
宮近が気を利かせて一緒に立ち上がると、安心したように息をついた。
「一人になりたくない？」
「あ、、ごめん、、うん、、ちょっと、不安で、、でも、薬飲むから、大丈夫だよ」
「無理しないでいいんじゃない？俺は当てにならないけど、のえるに一緒に寝てもらいなよ」
でも、と言い淀む松倉の背中を押す。
「俺もさ、一緒に寝てもらってる時期あって」
「そうなの？」
「昔ね、タイガー入れ替わり激しかったでしょ？若かったし、トラブルも多くて、任務も忙しくて。その頃にもうほんとペース掴めなくなっちゃって、寝るのも起きるのも自分じゃできなくてさ。その時海人も体調悪くて、ずっと閑也がついててさ。のえるが、一緒に寝ようっていってくれたんだよ。寝れたり寝れなかったりだったけど、一緒にリズム作ってくれて、怖い時は手握ってくれて、本当に優しかった。のえるは、頼られるの好きって前言ってたし、ちょっとよっかかったくらいじゃ倒れないから、大丈夫だよ。俺から聞いてあげようか」
小さく頷いた松倉を、川島の元へ連れて行く。
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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです！！今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして！以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです！本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください！ (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年5月3日 17時
