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「俺今日は疲れたから早く寝るねー。おやすみー」
中村が一足先に部屋に戻り、松田もソファーで寝てしまっているので、それを起こして七五三掛が部屋に連れて行く。リビングには、松倉と宮近、川島と吉澤が残った。
「ちゃか、、疲れてない?おれ、ちゃかに寄り掛かりすぎてるかもしれない」
「そんなことないよ。大丈夫、、俺もちょっと昔思い出してブルーになってただけ」
「そっか、、ごめんね」
「松倉のせいじゃないから。寧ろ、おれも話しながら整理できてよかった」
「ん、」
「乗り越えた乗り越えたって思ってたけど、結局やっぱり、自分の中で引っかかってるのは、変わらないんだと思う。だから、一緒に上手くやっていこうよ」
「うん、、ありがとね、、俺にできることないけど、、なんかあったら言ってね」
「ありがと」
「松倉、少し話してもいい?」
川島が声をかけると、うん、と返す。宮近が気を利かせて席を立とうとしたが、その手を松倉が掴んだ。
「一緒にいてくれる、、?」
「聞いちゃって良いの?」
「隠すことはないから、、でも、ちょっと怖くて、」
「大丈夫だよ。一緒にいるから」
宮近の手を握ったまま、川島の話を聞く。ここ数日の中では、1番落ち着いているように見えた。
「まず、DNA鑑定に行かなくちゃいけないの。戸籍調査とかで、ほぼ間違いなさそうなんだけど、最終の確定が欲しいんだって」
「わかった」
「明日、任務の後いける?」
「うん、、早い方がいいもんね」
「一緒にいくからね。それで、その後結果が出たら、、松倉に対しての、取調べがあるんだって」
「なんで?悪いことしてないじゃん」
「検診結果で陰性は出てるけど、やっぱり使用の経歴があるって主張されると、話を聞かないといけないんだって。でも、警察の人もこういうケースがあることは分かってるし、俺も同行するから」
「一緒に行けるもんなの?」
口を開けない松倉に代わって、宮近が質問する。
「本当はできないんだけど、松倉の身体のこととか、経歴とかを伝えたら大丈夫になったの。滝沢くんも口添えしてくれたんだ」
「よかった、、ひとりじゃ、無理だよ」
「まあ、状況的に不利になることはないけど、松倉が辛くならないように俺が手伝うからね」
「ん、、」
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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです!!今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして!以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです!本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください! (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカ | 作成日時:2022年5月3日 17時