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剛のところで少し落ち着いた松倉は、夕食を食べることができて、松田と一緒に中村と七五三掛のゲームをニコニコしながら見ていた。
「ただいまー」
会議が続き、げっそりとした川島が帰宅する。
「おかえりー。のえるくん、遅かったね」
「うーん。会議終わんなくてさー。お腹すいた」
「おれ、温めるよ」
松倉が動いて、川島の夕食を用意する。
「まつくらー、ありがとー」
「ん、、」
「夜ご飯、食べられた？」
「うん、、たべた、、大丈夫だったよ」
「そっかそっか、よかった」
せっかく調子の良さそうな松倉に、取り調べの話をしなくてはいけないのが遣る瀬無く、川島は静かに箸を取る。
「のえる？俺のこと、だった？」
「あ、、うん。全部じゃないけどね。後で少し、話してもいい？」
そう聞くと頷いて、向かいに座る。
「あとで呼ぶよ？」
「うん、、でもご飯はひとりじゃない方がいいから」
穏やかな表情の松倉を見ていると、不覚にも涙が滲みそうになる。なぜ、こんなに素直で、純粋で、優しい彼が、大人の身勝手な過去と法律に振り回されて、辛い思いをしなくてはいけないのだろう。
「松倉は、優しいね」
「これはのえるが教えてくれたんだよ」
「え？」
「覚えてないかもしれないけど、SHOCKにも行く前、入ったばっかりの俺を誘ってくれたんだよ。初めての場所、あんまり得意じゃなくて、訓練もつらくて、、、まだ元太もいなくて、ひとりで座ってたの。そしたら、のえるが一緒に食べようって誘ってくれたんだよ。ひとりで食べるの良くないよって。のえる優しいなって思った」
「ごめん、、おぼえてなくて」
「覚えてないくらい、みんなに優しくしてるってことだよね。やっぱり、のえるは優しいよ」
評価されることは多くても、こんなに純粋に、人柄を褒められたのは久しぶりで、川島も心が晴れるのを感じる。
「おれ、タイガーに来れてよかった」
「俺もだよ」
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イカ(プロフ) - ナツメ様:コメントありがとうございます。あたたかいおことば、、嬉しいです！！今後もよろしくお願い致します。 (2022年5月4日 9時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 初めまして！以前からイカ様の作品を拝読していました。今作も素晴らしいです！本当におもしろくて神って実在したんだなって本気で思いました。筆も早くて尊敬します。これからも頑張ってください！ (2022年5月3日 22時) (レス) @page9 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年5月3日 17時
