パン６７個 ページ17
デザートを頼んだその待ち時間、私はデンジくんの方へ行き話しかける。
『デンジくん』
「ん？なんだ、A」
こっちを向いたデンジくんに言いたいことを言おうとしたが、何となく普通に言うのははばかられたので彼の耳元に口を持っていきそっと囁いた。
『今日ファーストキスしちゃうね...！』
頑張れ！
そんな意味を込めてデンジくんの方を見ると何故か唖然とされる。
？？どうしたんだろう...。なんか、こう...自分で言うのはあれだけど少し寂しがってるような、不満があるような...
『デンジくん？どうしたの？』
「...あ、いや...。ん...？」
『？...何かあった？』
「いや、なんか...Aの言う通りだし、スッゲェ楽しみなんだけどよ」
『うん』
「なんか」
『うん』
急かさず、問い詰めることもなく、私はデンジくんを見つめながら言葉を待つ。
デンジくんは少し気まずそうに目を逸らしながらも、お茶を飲みながらぽそりと応えた
「......Aに見られたくないっつーか、やっぱキスしたくないっつーか...
.........キスしたいっつーか、されたいっつーか...」
『...うぅん、最後はなんか色々と欲張りだね』
どこからどうツッコめばいいのか分からず私はそんなことしか言えず......いやぁ、しかし...
『(デンジくん可愛い)』
いやでもそりゃそうだよね！！歳近い私に見られたりするの恥ずかしいよね！！部外者だし...！！
それに私もドキドキする...！！
そんな好奇心を抑え、もう一度デンジくんの耳元に口を持っていく
『キス、は、姫野さんにしたいってこと？』
「...？いや、Aに
したいっつーよりかは...されたい...」
『.........』
ｽｩ............
『公にそういう事を言っちゃダメだって言ったでしょ！！？！？』
「キスもダメなのか！？」
「「あ"ぁ？」」
「キス？」
『「え！？」』
顔を赤くした私の大声に色々とカオスな状況を作り出してしまったが、突如聞こえてた身体を全て包み込んでくれるような優しい声色に驚く私とデンジくん。
声のした方を振り向くとサラリと視界に入ってきたピンクの髪
他の人たちも少し身構える、マキマさんの登場だった。
「デンジくん誰かとキスするの？」
「しません！」
「え〜！デンジ君キスしないのおお！？」
「しまァす！」
今度は必死に笑いを我慢する
デンジくんは相変わらず欲望に忠実で笑っちゃう。そのままのキミでいて
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柏餅 - まじで神すぎます！楽しみにしています!!! (11月25日 11時) (
レス) @page21 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
小吉0927(プロフ) - とても面白いです！応援してます！ (5月14日 19時) (レス) id: 22a83ef8de (このIDを非表示/違反報告)
時茶豆 - お話すごく素敵で大好きです！作品楽しみにしてます！！！ (2023年1月11日 21時) (レス) @page10 id: 4cf5162543 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - なにこの小説めっちゃ好き (2023年1月11日 20時) (レス) @page9 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - はあ…好きです……毎日パン作るので結婚してください… (2023年1月5日 18時) (レス) @page8 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
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