パン６５個 ページ15
彼氏？？
『かれっ彼氏、ですか？』
「そ、彼氏。恋人」
姫野さんのその問いかけを筆頭に宴会席の温度が下がるが、同時に女性陣はパッと食いついてきた
「お、いいねいいねっ私そういう話大好きだよ。」
「高校生の恋愛事情...なんだかこっちまでドキドキしちゃいますっ」
「よね〜〜！？気になるよね〜〜〜！！」
「なんじゃ？彼氏？とか言うのは美味いのか？？」
パワーちゃんは彼氏というそもそもの概念からなんだか間違ってるけど...なんか思いのほか温度差がすごい。
それにもし彼氏がいたとしてもお兄ちゃんの前で言うのは恥ずかしいから言わない...と思う。いないけど
『あの、彼氏は...』
「いるのか！？！」
『いないッ！！いないよ！？何お兄ちゃん急に...』
誰よりもお兄ちゃんの食いつきがすごくて普通にビックリした。いやそんな事よりお兄ちゃんに恋人とか居ないのか聞きたい
しかし姫野さん(その他女性陣)がそれを許してはくれなかった。
｢いないか〜
じゃあ好きな男の子とかは〜？｣
「姫野先輩、それ以上はやめましょう。Aさんの返答次第では白川先輩が死にます。」
「ほら、あんまり女性のプライベートを僕たちが聞くのも...」
「わ、私は何も聞いてません！！！」
怒涛の男性陣のツッコミ。
しかし女性陣は私のことを手招きし隅へ呼びかける
どうすればいいのか困惑しながらも女性陣の方へ向かおうと腰をあげると、その手をアキさんに掴まれた。
「Aさん。先輩、お兄さんが死ぬのは嫌だろ...？」
『え、死？？』
「悪いことは言わないから行くんじゃない。
...いてもいないと答えてくれ(小声)」
『えっ』
謎のアドバイスを貰うも、アキさんの目は真剣そのもの。
いや若干冷や汗が出てる......？
しかしそんなアキさんが面白くないのか、姫野さんはアキさんに横槍を入れたりしている。
お兄ちゃんは何故か顔に影がかかり周りが混沌とし始めたその時、ずっと何かを考えていたデンジくんが私の方を見るとゆっくり口を開けた。
「なぁA、お前俺の事好きじゃねぇのか？」
今度は間違いなく宴会席の時が止まった
＊
他作品も見てくださいありがとうございます！
コメントもとても嬉しいです！
キャラのこういうとこが好き(だから書いて)、など有りましたら参考にしたいのでぜひ教えてください。
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柏餅 - まじで神すぎます！楽しみにしています!!! (11月25日 11時) (
レス) @page21 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
小吉0927(プロフ) - とても面白いです！応援してます！ (5月14日 19時) (レス) id: 22a83ef8de (このIDを非表示/違反報告)
時茶豆 - お話すごく素敵で大好きです！作品楽しみにしてます！！！ (2023年1月11日 21時) (レス) @page10 id: 4cf5162543 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - なにこの小説めっちゃ好き (2023年1月11日 20時) (レス) @page9 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - はあ…好きです……毎日パン作るので結婚してください… (2023年1月5日 18時) (レス) @page8 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
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