人間と怪異と半怪異【参】

半怪異が139体 ページ43

「...おッ」


　







その鶴はゆっくりと夏彦の方に向かっていく








　









そして夏彦もその鶴を待っていた。







　


「よーお



随分待たせやがって」

　


　




　







　









　






夏彦はその鶴を持って何処かへ向かう。


　


　







「...あ、お嬢！





お嬢ー！帰って来まｯングッ！？」



　









夏彦は「お嬢」と呼ぶ人物を呼ぶが、その人物に本を投げられ床に蹲る






　

そしてそのお嬢からは...








　



　









「静かにして夏彦。



先生方に見つかる」







　







注意の一言




　


　









「う、うっす...」



　







本の痛みに絶えながら返事をする夏彦






　









　






　




そして「お嬢」はあの黒い鶴を片手で包み込むとそっ...と一言呟いた








　









　



「おかえりなさい」





　






　




　









　









”__黒杖代__”
　




　


　






　





黒鶴が花子くんの白杖代のような形に変わった

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