人間と怪異と半怪異【参】

半怪異が122体 ページ26

そして二番はハサミを持ち構え、Aに向ける









　





　



『こんな事したって...！』









　


Aは僅かな瞬間、二番に必死に訴える

　






　


　









「なによッ！まだなにか言いたいの！？




あたしはッ二人が戻ってきてくれるならなんだってｯ...！！なんだってするのよッ！！！」



　



　





　


グワッとハサミが近づく...




　



Aは一か八かで叫んだ









　


　







『こんなｯ！こんな事したってッ！！




　








　







　









　






　









　


お父さん(・・・・・)は戻ってこないよッ！ヤコ姉ちゃん(・・・・・)！！！』









　





　



「！？」



　


　







ズガンッ









刹那、ハサミが大きく逸れて石版に刺さる





　









「...」









　


『はぁっ...はぁっ...』


　









Aは目をつぶり恐怖で乱れる呼吸を整える


　









　


「...、...」






二番は瞳孔が開きっぱなしだ


　



　



　









そして次の瞬間








「ッ！？」



　








　



二番を攻撃する”なにか”





それは...








『！ｧ、は、くじょうだい...』




　









「...七番」




　









「...」



　









暗闇の中から二番を鋭く睨む花子くんが現れた

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