人間と怪異と半怪異【参】

半怪異が115体 ページ19

貴方side






　



”死ぬってどういうことかしら。次ミサキに会ったら聞いてみよう。”



　





　





そう書き上がれている文に私は酷く絶望した。

　




自分でかきあげた文をどういう意味かこの子は理解できていない、それがどれだけ恐ろしく悲しいことか...









　



　







　





考えたくもないが、恐らくこの文に書かれている「死んだ人」と言われる教師は「ミサキ」さんだ。









この日記を境にミサキさんのコメントも失くなっている。









　





　





『ッ......』








　

そこから次へ次へとページをめくっていくが白紙ばかりが続く。





　



そしてようやく次の文を見つけたが、それを見て私はまた酷く絶望した


　



　









”ミサキはもうここには来ないかもしれない”



　









あぁ、この子はずっとずっとミサキさんを待っていたのに......






どうして、こんな...こんな酷い分かり方があるだろうか...。





　






　







私は恐る恐る次のページをめくる









　


次の文を見て、私は今度は目を見開いた









　





『ッ...こ、れ...』





　







　







　






　








　







　



　








”今日、見た目は全然ミサキじゃないのにミサキみたいな人に会いました。とてもなつかしい気分になりました。





お話を少しすると、その人は私と同じようかいで「春和」さんって言う人でした。”




　

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