人間と怪異と半怪異【参】

半怪異が114体 ページ18

貴方side

　




『えっと次は...



「ミサキにかみ切りばさみをもらいました。ほかのこはもらってなくて、あたしだけもらいました。

ミサキはあたしが大好きです。はさみはほこらにだいじにいれておいてあげます。」





良かったですね...ミサキ。








　



あ、すごい。

この子字もうまくなって漢字も書かけてる。』









きっとミサキ先生のおかげだね。


この子、先生のこと大好きなんだなぁ...



　








えっと他は...



　





『...？



「今日はミサキが来ませんでした...

仕方がないので人形を作りながら往来を一日眺めていました...」







あれ...先生の言葉が...』



　





その日記からどんどんページをめくるも、ほとんど同じような文が続いた。


「今日もミサキは来ない」

　

「今日も」 「今日も」 「今日も」



　






　



『ミサキさん...





　

あ、新しい文...



ッ！？』




　






　






私は書かれている文を見て目を疑った。









”今日こんな噂を聞きました。”




”このあいだこのきざはしで事故があり、教師がひとりここから落ちて死んだそうです”




　








　


　






『うそｯ......』





　






私は手元で口を押さえることしか出来なかった...

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