人間と怪異と半怪異【弐】

半怪異が52体 ページ5

　





　


「身代わり様...？




　




！それって、前に人魚も言ってた...！！」




　




　



　


「...これが、名前のちから...」









　






『身、代わりｯ...』


　









　







　



「ありがとうっ」






　






『！...』



　





　




三人が未だこの現状を理解しきれてない中、勿怪は怪我を身代わってくれたAにお礼を言う。


　



　

勿怪は言葉を続ける






　


　



「あなたがみがわりさまだった」


　



「なのにわれらはひどいことを...」



　


「ごめんなさい、みがわりさまっ」




　

「あめあげます」


　





　


一匹ほど先程から言う言葉があまり変わらないが、勿怪たちも『身代わり』と言う存在を知っているようだ。


　


　







　

『身代わり』について詳しく聞きたいとこだが、今は...


　




「...名前、とりあえず怪我を見して？」


　





　




Aが勿怪から身代わった怪我を見るのが先だ









　



　


「！私、保健室からガーゼとか持ってくる！」




　



そう言って寧々は走って行ってしまった








　

　





「...名前」






　








『...』



　





　




花子くんは未だ呆然とするAに優しく話しかける


　






しかし、Aは一点を見つめ微動だにしない。




　


　









　



『......』

　







　

Aは、今の一連の出来事を身を持って感じ...









　








　









　








　







　







　









　







　


　



絶望していた。

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