パン２５個 ページ26
マキマの部屋に扉をノックする音が響く
部屋にいたアキラとマキマは扉の方に顔を向けた
「はい」
「失礼します、姫野です。
こちらにアキラくんは来てませんか？」
「アキラくん？いるよ。」
「おぉ、姫野。どうしたんだ？」
部屋に入った姫野はアキラに目線を移す
一度愉快そうに口角を上げるとゆっくりと言葉を続けた。
「アキラくんに可愛いお客さんがお見えだよ。」
「え、俺に？」
「今その子は？」
「部屋の前に居ます。」
「入れてあげて」
マキマの言葉に姫野はAに視線を送る。
ぴくっと肩を震わせたAだったが、一つ深呼吸をするとゆっくりと部屋に入っていった。
『し、失礼しますっ...』
「A！」
「...ホントだ、可愛いお客さんだね。
こんにちは」
マキマが優しげに微笑む。
『こ、こんにちは...！しら、白川アキラの妹のAと言いますっ』
「あぁ、キミがアキラくんの」
『は、はいっ
あ、あのっお兄ちゃん！おべんと、これ...！』
「え？弁当...あッ、」
「ふふっ」
兄妹のやり取りに笑みをこぼすマキマ
「...あ、じゃあ私はこれで。少しやることがあるので」
「あ、おぉ。助かったよ姫野。」
「ありがとう、姫野ちゃん」
『あ、ありがとうございました...！』
姫野はAに手を振ると仕事に戻っていった。
さて、その場にいる三人。中々すごい構成だ
「そうだ、自己紹介がまだだったね。
私はマキマ。一応これでもアキラくんの上司をしてるよ。
Aちゃんの話はよくアキラくんから聞いてたよ。確かにアキラくんの言う通り可愛いね」
「マキマさんッ」
『は、そっこ、こちらこそッ兄がお世話になって、！』
「お前は落ち着け！」
またもやマキマはクスクスと笑いをこぼす。
アキラもAも恥ずかしくなり縮こまった
『あ、...じゃあ私そろそろっ...』
「あ、そうだな。一人で戻れるか？」
『うん、道はなんとか覚えた』
「もう少しお話したかったけど、そうだね。」
チラリとマキマは時計に目をやった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (
レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ - 多重婚じゃん (2023年1月3日 23時) (レス) @page43 id: 01ecb0b19e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 尊すぎて死んだわ。責任とっていっぱい更新してください (2022年12月21日 0時) (レス) @page45 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
デンジ - 好きだ！！！！！！！！！！ (2022年12月20日 18時) (レス) id: 4e0305d11f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
