パン２３個 ページ24
『...』
「A、手が止まってるよ」
『あわッ』
祝日なのにあいもかわらず仕事があるアキラを見送り、いつもどおり朝からパン作りの手伝いをするも気がつけばAはボーっと上の空に。
もちろん父親や母親もそれに気づいているが、今はまだそっとしておいてあげている
お店の準備も一段落してきて、束の間の休憩をしていると突然母親が「あ！」と声をこぼした
『どうしたのお母さん』
「アキラったらお弁当忘れてるの」
「なんだ弁当か。
まぁ今日くらい大丈夫なんじゃないか？向こうにも食堂とかはあるだろう」
「でも...」
『あ、だったら私持ってくよ？』
「え？」
『お店の手伝いももちろんするけど、少しだけ散歩したいから』
Aはそういうも、父親と母親は一昨日と昨日の件があるので不安で仕方ない。
しかし行くのは公安本部だし、と渋々納得すると許可を出した。
「お店のことはあんまり気にしなくていいから、悪魔にだけは気をつけてお散歩してらっしゃい。」
「ほら、これ少しだけどジュース代」
『！ありがとうお父さん！
じゃあいってきまーす！』
朝の気分が少しだけ晴れ(単純)、ニコニコと駆けていくA。そんな我が娘を愛しい目で見ながら二人は微笑むのだった。
＊＊＊
『...ここで、いいよね？』
目の前にはでっかい建物(語彙力)
日本象徴の国旗も見え、公安本部なのは間違いない。
Aはゆっくりと中に入っていくとキョロキョロと辺りを見渡した
『はわわ...』
場違いだ。
Aはそう思うもお弁当を届けなければならない
しかしどうするべきか分からず壁際でお弁当を見つめていると、目の前に眼帯をつけた女性が現れた。
「ねぇキミ、こんなところでどうしたの？」
『え...』
「誰かになにか用事かな？」
『あ、の...お兄ちゃんにお弁当を...』
「え、お兄ちゃん？へ〜！お兄ちゃんの名前は？どこの課か分かる？」
『課、は...ちょっとよく分かんなくて、その、兄の名前は【白川 アキラ】ですっ』
「え！？きみアキラくんの妹ちゃん！？」
そう言う女性の反応にAは目をパチクリ
女性は瞬間Aを抱きしめると「会ってみたかったの〜！感激！」と嬉しそうに言葉をこぼした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (
レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ - 多重婚じゃん (2023年1月3日 23時) (レス) @page43 id: 01ecb0b19e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 尊すぎて死んだわ。責任とっていっぱい更新してください (2022年12月21日 0時) (レス) @page45 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
デンジ - 好きだ！！！！！！！！！！ (2022年12月20日 18時) (レス) id: 4e0305d11f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
