パン１６個 ページ17
落ちた反動で器官が咽る
いまだ背中が痛むが、悠長にしてられない。体に鞭打って避難通路へ足を進めようとすると聞き慣れた声が耳に入った。
「Aさん、大丈夫ですかっ」
『ヒ、ヒロくん...ッ』
「一先ずここから離れてください。残念なことに先程悪魔に捕まってた人の中での生存者はAさんだけでした。
動けないなら手を、」
「人間君！そっちに攻撃が行くよ！」
先程の人...ではなく天使(？)がそう叫ぶと吉田はサッと立ち上がり一言
「蛸」
吉田がそう言うと甲殻類の悪魔は床に叩き潰され、そのまま動かなくなった。
「...終わった？」
「死んだと思う」
「これ甲殻類の悪魔でしょ？キミの悪魔は食べたりしないの？」
「...さぁね」
昨日よりは刺激が小さいが、やはり目の前の光景には慣れないA。
二人は目の前に転がる悪魔の体内をいじりながら会話を続ける
「...やっぱり。」
「あった？まぁ普通の悪魔より少ししぶとかったからもしかしてと思ったけど...やっぱりか。」
「欠片も回収できたし、始末の方はあの人達に任せよう。
Aさん、立てますか？」
『あ、...うん...』
吉田の手を借りゆっくりと立ち上がるA
服の汚れを落としながら二人の方を見ると、慌てて口を開いた。
『た、助けてくれて本当にありがとう...！
あの、こちらの人？というか、天使？さんは...』
「...僕は悪魔。天使の悪魔」
『て、天使の悪魔さん...その、助けてくださりありがとうございます！』
「...別に」
『い、いえ！本当に！本当にありがとうございます！』
そう言ってAは何度も頭を下げる
天使の悪魔は呆れながらもその気持を受け取り、吉田に早く帰ろうと呼びかける。
けど吉田はそれを軽くあしらい、Aを家まで送ると提案した。
「別にそこまでしなくてもいいでしょ...その人間ちゃんも歩けるみたいだし」
『あ、て、天使の悪魔さんの言う通り、そこまでしなくても大丈夫だよっ
ヒロくんもお仕事忙しいと思うし、今からもまだお仕事あるでしょ？』
「...いや、大丈夫ですよ。そろそろ見回りも交代でしたし
それに、この欠片がある悪魔は神出鬼没なのでぜひ護衛させてください。」
どうすればいいのか迷ってしまうAだったが、一先ず父親と合流し護衛の事を話すと受けようと言うことになった。
天使の悪魔もそのまま道連れとなり、彼はため息を零すのだった。
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夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (
レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ - 多重婚じゃん (2023年1月3日 23時) (レス) @page43 id: 01ecb0b19e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 尊すぎて死んだわ。責任とっていっぱい更新してください (2022年12月21日 0時) (レス) @page45 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
デンジ - 好きだ！！！！！！！！！！ (2022年12月20日 18時) (レス) id: 4e0305d11f (このIDを非表示/違反報告)
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