パン２個 ページ2
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『キミ、どうしたの？』
「...あ？」
あの日、あの時...デンジは生きてた中で一番幸福だった瞬間を思い出す
「......腹、減っただけだ。
別に慣れてるからいいけどよ...いいからアッチいけよ」
『...』
変に指さされるのも癪だから、デンジはベンチでうなだれながら話しかけてきた少女を冷たくあしらう
少女はそんなデンジと横にいる変わった犬をちらりと見ると、駆け足でその場から去っていった。
「...はぁ」
”この辺の草でも食うか、ポチタァ”とデンジは自嘲気味に笑みをこぼしながらそう呟く。
公園に来たのは水がタダで飲めるからであり、それだけでも人間は何日か生きられる
「ア”ー...ホント、俺の人生クソみてぇだな...」
そんな思いを吐き出しながら、救いはないのかと空を見上げる。
すると...ガサッという音と誰かが息切れする声が耳に入り、次に薄く開いた自身の瞳が誰かを写した
「...？」
『はぁ...っよかった...！まだ居てくれた...！ハァ、』
「......」
先程の少女だった。
デンジはまさかの人物に思わず目を見開いた
「...なんだよ、おま、」
『これ！』
「？」
少女はそう言ってデンジにガサリと大きめのビニール袋を手渡す
デンジはワケも分からず言われるがまま受け取るも、中身を見て再度目を見開いた。
「コレ...！食いモンっ、いいのか！？」
『うん！今日の売れ残りで申し訳ないけど、もしそれで良ければもらって！
冷蔵庫とかに入れれば三日くらいなら保つと思う...けど、なるべく早めに食べてね。
ワンちゃんも普通の食パンなら食べれると思うからあげてあげてね。』
「ポチタにも、...」
『ポチタくんって言うんだ。ふふ、ポチタくん可愛いね〜』
デンジは目の前の少女が天使かと思った。
さっき自分が冷たくあしらったにも関わらず、この少女は食べ物をくれた。しかもタダで。
それに可愛い
袋の中には食べ物のパンの他に見たことのない色の飲み物も入っていた。
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夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (
レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ - 多重婚じゃん (2023年1月3日 23時) (レス) @page43 id: 01ecb0b19e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 尊すぎて死んだわ。責任とっていっぱい更新してください (2022年12月21日 0時) (レス) @page45 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
デンジ - 好きだ！！！！！！！！！！ (2022年12月20日 18時) (レス) id: 4e0305d11f (このIDを非表示/違反報告)
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