忍者25 ページ27
滝夜叉丸はそう言うと正門の前に歩いていった。
三人は一瞬滝夜叉丸に変装した偽物かと思った。
なぜかって?
自慢するほど大事にしているその顔に傷をつけられたのだ。
怒らないはずがないだろう。
だが、滝夜叉丸は怒らず『注意』だけで済ましたのだ。
絶対にお得意の千輪のリンコを飛ばしてくるはずなのに...
怒鳴られなかったことに疑問を持ちつつも、金吾達は実践に戻っていった。
そして一人正門に残った滝夜叉丸。
もちろん頭の中は先ほどの不思議に包まれた可憐な少女のことを考えていた。
彼女は一体...?
滝夜叉丸は一目見ただけなのに、あの顔が忘れられない。
「名前くらい、聞いておけば...」と後悔していたッ((「ついた〜!!」
...っと、他の四年生が戻ってきたようだ。
斉藤タカ丸がやっとの思いで塀を登ってきた。
「おやまぁ、滝夜叉丸が最初に戻ってた〜。」
続いて綾部喜八郎
「何だと!?
わ、私が滝夜叉丸なんかに負けるなんて...!!」
そして田村三木ヱ門だ。
三木ヱ門は滝夜叉丸に先を越されたことにイライラしていた。
「おい、滝夜叉丸!!!」
「......」
三木ヱ門が大声で叫ぶが瞬き一つ反応を示さない滝夜叉丸。
「?おい...」
これには流石に三木ヱ門もたじろう。
「?」
「滝夜叉丸??」
他の二人も首を傾げる。
するとそこに
「だはー、ついたー!!(汗)
...お?どうしたんだ?」
浜氏、帰還。
そして浜氏こと、浜守一郎はこの異様な雰囲気に疑問を持ち三木ヱ門達に問う。
「う〜ん...なんか滝夜叉丸がおかしいんだ」
タカ丸が代表で事の原因の名前を言う。
「いつものことだろう?」
辛口守一郎。
「そうなんだが...不気味だ...」
便乗する三木ヱ門。
「...」
二人がいつも言うと怒るような罵声を浴びせるも、それでも指一つ動かさず何かを考えている滝夜叉丸。
流石にみんな心配になてきた
「...滝?ホントにどうしたの?」
「...巫女......」
「「「巫女ぉ???」」」
滝夜叉丸以外の四年生は頭を抱えた。(当たり前)
でもそんな中滝夜叉丸だけは...
『また...一目会いたい...』と思っていた。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白いです!(∩´∀`∩) (2023年2月13日 10時) (レス) @page49 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん症候群 - 続編、ワンダホーイ!!!!(・д・ = ・д・) (2023年1月12日 1時) (レス) @page49 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
にゃび - 続きが早く読みたい (2021年8月8日 5時) (レス) id: 017fff44c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - モコナさん» ありがとうございます!ぜひ読ませて頂きます!これからもよろしくお願いします! (2020年2月5日 22時) (レス) id: 2ed1be5e34 (このIDを非表示/違反報告)
モコナ(プロフ) - 桜さん» こんにちは!作品読ませていただきました!とても面白いです!更新頑張って下さい!後今「忍術学園の女の子」を書いてます!是非読んでください! (2020年2月5日 21時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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