箱庭少女の孤高哀歌【瞬木隼人】Part12

#キャプテン過ぎるキャプテン ページ9

瞬木「確かにキャプテンはAが言ってたようにいい人だ。
お人好しで、世話焼きで、俺達のキャプテンとしてそれはそれはもう、素晴らしく出来た人さ」

A「…はー君、今度はキャプテンをバカにしてるの？」

瞬木「最後まで聞けって」



そうは言われても、その皮肉めいた言い方が気になってバカにしているとしか思えない。


もしそうだとしたらホントに口聞いてあげないもん。

キャプテンはとってもいい人なのに。



瞬木「でも最近のキャプテンは出来すぎてる。
チームのリーダーとして、皆を引っ張ってく者として」

A「…？出来すぎて何が悪いの？出来損ないよりはマシだと思うけれど…」

瞬木「馬鹿言え、そんな人間いたら気持ち悪いだろ？」

A「……キャプテンが気持ち悪いって言いたいの？」

瞬木「まぁ単純に言うとそうなるな」

A「………」



…どうしてそうなるのだろう。

優秀過ぎて何が悪いの？
出来ないよりは随分とマシじゃない。


はー君の答えに私の眉根が寄っていく。
なんだかこっちまでバカにされている気分。

でもはー君に至っては真剣な表情。
からかっているワケではないってわかる。



……わかるけれど。



瞬木「大体、あのキャプテン面にもうんざりするぜ……失敗をフォローする優しい言葉にも、悩んでる人に声を掛けてやる気遣いも。

挙句、剣城の件から立ち直ったかと思ったら今度は乱れた俺達のプレイに悩み始めて……っとにあのお人好し野郎は……」

A「つ…つまり、何が言いたいの？」



だんだんと愚痴気味るはー君の話。
しかもだんだんとｲﾗｲﾗしてるのか表情も怖くなっていく。

ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ呟くはー君の言葉を遮るように私は思い切って尋ねてみると
はー君は呆れたような顔をしながら答えた。



瞬木「今のキャプテンは無駄に悩み過ぎて、無駄に自分を抑え過ぎてんだよ。
多分、皆の�爛�ャプテン�瓩世�らキャプテンらしく振舞おうとしてるんだろうけどさ。

そこがムカつくって言うか、腹立つって言うか…
こっちは全てさらけ出してやったのに、あっちは�狆症�天馬�瓩鮟个靴磴靴覆ぁ�

A「……そう言えば…」



はー君の言ってる事も、わかるかもしれない。

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