#黒岩監督 ページ48
神童「…黒岩監督の指示だな」
真名部君と皆帆君の分析を聞いて、神童君はボソッと呟く。
確かに策士な黒岩監督なら、そういう指示を出しても可笑しいとは思わない。
それにあの監督、『勝利』に執着していたみたいだから。
ここまで勝ち上がって来た私達だからこそ、監督はそういう手を使ってまで勝ちに来てるんだ。
鉄角「クソッ…!なんて卑怯なんだ!」
瞬木「相手の弱い所を突くのは当然だろ?」
下手すれば一発退場ものの汚いやり方に、真っ直ぐな鉄角君は堪らずベンチの壁を叩いて抗議する。
でも対して、心の裏側を見るのに長けているはー君は嘲るように鼻で一笑した。
鉄角「だからって何をやってもいいってモンじゃないだろうが!」
A「そ、そうだよ…!された方の気持ちも考えないと…!」
瞬木「勝ち負けで相手の事なんか考えるかよ、フツー。ましてや自分の星の命運を賭けた闘いだぜ?」
A「それは、そうだけど…でも、そんな事して大怪我しちゃったりしたら……」
瞬木「どうもしないさ。寧ろ爛薀奪ー瓩辰道廚Δ世蹐Δ福F阿韻覆なるし、する方も動きやすくなる」
A「でもそんなんじゃ…!」
神童「…それが黒岩監督なんだ」
はー君の言い方に私は思わず言い返そうとするが、その前に神童君が口を挟んだ。
するとはー君は視線を私から神童君に移し、口端を歪めて意地悪く笑った。
瞬木「へえ〜、嫌ってたわりに理解あるんだな」
神童「ああ……悔しいがな」
皮肉の篭もったはー君の物言いに、神童君は苦虫を噛み潰したような表情で小さく頷いた。
嫌いなのに監督の事を理解してるだなんて……
それだけ神童君は黒岩監督の力は認めていたって、事なのかな。
監督の今まで戦略は確かに私達を此処まで勝たせてくれた要因の1つだもんね。
優れた司令塔だからこそ、私情を挟まずに人を評価出来るんだ。
神童君がそうまでして認めてるとなると……いよいよあの監督の次の一手が怖くなる。
今のは負傷したキーパーだけがターゲットだったみたいだけれど、もしもそれが私達全員になってしまったら……どうしよう。
はー君や皆が……怪我させられたら、どうしよう。
皆が潰される所を想像して、思わず私は肩を抱いた。
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*IJu*(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございます…! イラストも見て下さって嬉しいです〜(´;ω;`)これからも更新頑張ります! (2018年9月25日 2時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - とても面白いし、絵も可愛くてすごいです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2018年9月24日 10時) (レス) id: a5bdddf277 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 悠吏さん» コメントありがとうございます…! これからも更新頑張ります〜!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2018年5月21日 22時) (レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - あいすLOVEさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです( ˇωˇ ) (2018年4月20日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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