#わかりませんでした ページ5
A「えっ…………と、」
いつもと違う、はー君の表情。
その表情に私は困惑しながらも、はー君を見つめ返す。
…よく見たらはー君、震えてる?
微かに肩が、揺れてるような。
両手で拳も強く握って、まるで緊張している時の私みたい。
はー君…緊張してるの?どうして?
私に何を言われるのか、ちょっと怖いの?
あんまりイメージ無いけれど、そうだとしたら少し複雑。
私のせいでそんな風になって、私の為にそんな風になって。
……正直に言っちゃったらはー君、怒るかな。
実は井吹君との勝負に夢中で、ほとんど考えてなかったって言ったら……怒る、かな?
A「……その……」
瞬木「……」
どう答えようか、私は頭の中でぐるぐる考える。
その間もはー君はじっと私を見つめていて、こっちも緊張するったら。
誤魔化そうかとも考えたけれど、上手い誤魔化し方が見つからず
私は半ば諦めると、正直に言ってしまおうと思ってはー君に向き直る。
大きく深呼吸をして、息を止め
キュッとジャージの裾を握り締めると、私は口を開いた。
A「じっ……実はっ!井吹君と勝負して、それに夢中で……は、はー君の事何もわからなかったの!」
瞬木「…………えっ?」
A「はー君の気持ち知ろうとして特訓入れてもらったのに…井吹君の挑発に乗っちゃって、全然はー君の事考えてなかったの!」
瞬木「………」
深呼吸で蓄えた空気を吐き出すように、私は一息で告げるよう口早にはー君に説明した。
するとはー君はポカンとした表情で私を見つめ、パチパチと瞬きを繰り返す。
A「………だから………その…何にも、分からないというか……えっと………
……………ごめんなさい……」
そんなはー君の反応に私はだんだん申し訳なくなっていってしまって。
視線はいつも通り下へ落ち、最後ら辺は聞こえるのかってぐらい小声ではー君に謝った。
今度は私が震える。
はー君になんて言われるのかが、ちょっと怖い。
バカにされるかな。やっぱり怒られるかな。
後者だったらどうしよう。はー君きっと期待してたよね。何に期待してたかはわからないけれど。
悶々と考え、ずっと黙っているはー君に不安を募らせる。
だがふとはー君は片手で頭を押さえると
ニタリと口元に笑みを浮かべた。
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*IJu*(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございます…! イラストも見て下さって嬉しいです〜(´;ω;`)これからも更新頑張ります! (2018年9月25日 2時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - とても面白いし、絵も可愛くてすごいです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2018年9月24日 10時) (レス) id: a5bdddf277 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 悠吏さん» コメントありがとうございます…! これからも更新頑張ります〜!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2018年5月21日 22時) (レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - あいすLOVEさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです( ˇωˇ ) (2018年4月20日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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