箱庭少女の孤高哀歌【瞬木隼人】Part12

#タイマン勝負 ページ37

激しい攻防戦の末、ボールはさくらちゃんの足元に。

だがすぐ敵選手がさくらちゃんへと迫っていた。



野咲「このチャンス…逃さない！」



しかしこれをチャンスと見たさくらちゃんはものにする為に、遂にソウルを発動させた。


フィールドに現れたのは、前にラトニークでも見せた、ピンクの�爛�モシカ��

優雅に駆ける姿は美しく、しかし力強いジャンプにより敵を抜き去った。



凄い、さくらちゃん…！！



ﾊﾞﾙｶﾞ「好きにはさせん！」



そのまま攻め上がるさくらちゃんだったが
ゴール手前で大男がさくらちゃんの前に立ち塞がった。


彼もソウルを発動させると、フィールドにトリケラトプスを思わせるケモノが現れた。
そのソウルは勢いよくさくらちゃんに突進し、最後に彼女を吹っ飛ばす(女の子になんて事を！)。

そうしてまんまとボールを奪うと、彼はそのボールを味方へ託した。



ﾊﾞﾙｶﾞ「反撃だぞ！ヒラリ！」



受け取ったのはサザナーラで闘った怖い女の人。

その人に向かって行くのは真名部君。


だが相手は真名部君を見て怪しい笑みを浮かべると
彼女もまたソウルを発動させた。



次にフィールドに現れたのは、長い尻尾を持ったケモノ。

そのソウルは1つ嘶くと、長く垂れ下がった尻尾を広げて七色に輝かせた。

垂れ下がっていたのは尻尾ではなく羽だったようで、輝く姿はまるで孔雀の様に美しく、眩し過ぎて目が眩んだ。



ﾋﾗﾘ「剣城！」

剣城「先制点は俺達が貰う！」




そうして真名部君も抜かれてしまうと、ボールは前線の剣城君へ。

DFが抜かれてしまっては、あとはキーパーとのタイマン勝負だ。



井吹「させるかよ！」

剣城「…行くぞ！」



相手が剣城君だからか、最後の砦である井吹君もいつも以上に強気だ。

腰を落とし、構える井吹君に剣城君はパワーシュートを放った。


左上コーナーを的確に狙ったシュートだったが、井吹君は持ち前の反射神経で飛びついてパンチで弾いた。

しかし運が悪い事に弾いたボールは再び剣城君の元へ行ってしまう。


今度はさっき蹴った方とは真反対の右下を狙ってシュートを放った。



井吹「何っ…？！」



一瞬驚いた様子の井吹君だったが、彼も諦めてはいなかった。

瞬時に井吹君はゴールポストを蹴って方向転換。
反対側へと飛びつき、見事ボールを弾くも

踏み込んだ時、井吹君の表情が苦痛に歪んだ。

#容赦無いシュート→←#うずうず

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