箱庭少女の孤高哀歌【瞬木隼人】Part12

#剣城君は ページ28

剣城「この星に来てわかった。地球を倒す事が宇宙にとって最善の策だとな」

天馬「そんな…！剣城！！俺達仲間だろっ！？」

剣城「俺は、俺の意思でファラム・オービアスについたんだ。

…何度も言わせるな」

天馬「剣城っ…！」



遂には私達に背を向けてしまった剣城君。

キャプテンは何度も剣城君は仲間だと強調していたけれど…ダメだったみたいだ。


剣城君の背中を呆然と眺めるキャプテンは
見ていてとても辛くって、とてもじゃないけれど見ていられなかった。



……剣城君、どうして……


どうして、私達の敵になってしまったの…？



−−−



刻々と試合の始まる時間が近付いていく。

皆それぞれポジションにつき、その時を待っていた。



監督がおらず、敵に剣城君がいる事に未だに動揺している皆。

当たり前だよ。だって剣城君は私達の仲間だったんだから。
監督だって私達をここまで導いてくれた人の1人だ。動揺しないワケがない。



剣城「スタートから全力で行く！いいな！」



でも対して剣城君は全く動じていないみたい。

寧ろいつもより感じが違うというか…張り切っているというか。
少なくとも今みたいに声を張って皆を鼓舞する所はあまり見掛けなかったな。



…剣城君はどう思っているんだろう？

私達と対立して、何を感じているんだろう？



ﾊﾞﾙｶﾞ「ウッハッハッハ！！言われなくてもそのつもりだ！この試合はファラム・オービアスを守ると同時に雪辱戦でもあるからな！」

ﾋﾗﾘ「あら、私だってアースイレブンを叩き潰してやるわ！」

ﾛﾀﾞﾝ「この間の借りはしっかり返させてもらうよ？」



…それにあっちの人達もやる気満々なようだし。


そうだよね。前に闘った時は私達が勝っちゃったんだから。

しかも今回はあの助っ人さん達が全員揃っている。
1人でも強かったあの人達が、だ。


一体どんなプレイをするんだろう…今回も先行きが不安。




頑張ってね、皆……！！

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