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#もう少しだけ ページ14

瞬木「……どうしたんだよ、A?」

A「こうしたらはー君の緊張…少しは収まるかな、って…」

瞬木「確かに緊張はしてるけれど、別にそれほどじゃ…」

A「じゃあ、私の緊張を和らげる為に、もう少しだけこうしてても……いい?」

瞬木「……」



はー君は最初怪訝そうだったけれど、私が首を傾げると黙り込んでしまった。

でもはー君は私の事を考えてくれる人だから、少しの間を空けて無言で頷くと
もう片方の空いた手でも私の手を軽く握ってくれた。



はー君の手、あったかい。

それに男らしくて、頼りになる手。


緊張、私もしてたけれど少しずつ鼓動が落ち着いていく。

それははー君も同じなのかな。
強ばっていたはー君の表情も少しずつ解けていった。



瞬木「……」



不意に、はー君は私に顔を近付けた。

そうして私の額に自らの額を合わせると、ゆっくりと瞼を閉じる。


私の手を握る手にギュッと力を込める。
一瞬震えたのはただの気のせいなのだろうか。

そんなはー君の手を私も握り返すと、はー君は薄く目を開いてから、何処か満足気な表情を浮かべ、スッと身を引き1度私から離れた。



その時にはもう、いつも通りのはー君だった。



瞬木「………今日の試合も、絶対に勝つぞA。

地球人の底力、見せてやろうぜ!」

A「うん!」



ニッと歯を見せそう宣言するはー君。

何とも頼もしい姿に、私も大きく頷いた。



…少しははー君の役に立ったかな?

はー君の緊張、無くしてあげられたかな?



−−−



スタジアムに着くとまず目につくのは観客の数。

今までも結構いっぱい人がいたと思ったんだけれど、今日のスタジアムの観客は今までの倍以上とも思えるぐらい人がいっぱいいた。


でも見た感じ全員がファラム・オービアスの人ではないみたい。だって姿形にバラつきがあったから。

きっと決勝戦だからわざわざ他の星から見に来た人達もいるんだろうなぁ……



……そう考えたら何だか緊張して来ちゃった。

折角行く前にはー君に落ち着かせてもらったのに…



皆帆「緊張してる?」



控え室で試合の時間になるまで私達は待機していると、ふと皆帆君が私の顔を覗き込んでそう尋ねた。
…途端に隣のはー君の眉間にシワが寄る。

私は素直に頷くと、皆帆君はニコリと微笑み
はー君は更に深くシワを刻んだ。

#キャプテンの重荷→←#決戦の朝



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*IJu*(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございます…! イラストも見て下さって嬉しいです〜(´;ω;`)これからも更新頑張ります! (2018年9月25日 2時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - とても面白いし、絵も可愛くてすごいです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2018年9月24日 10時) (レス) id: a5bdddf277 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 悠吏さん» コメントありがとうございます…! これからも更新頑張ります〜!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2018年5月21日 22時) (レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - あいすLOVEさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです( ˇωˇ ) (2018年4月20日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月27日 1時

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