#意外な反応 ページ12
思いもよらないはー君の反応に、私は声を出せないでいた。
はー君は呆然とこちらを見つめたまま頬を染めている。
はー君も驚いているのだろうか?私の反応が予想外だったから?
ねぇ、はー君。
頬を赤くしているのはどうして?
瞬木「そっ…そ、そぉ…かよ」
しばらくはー君の表情は固まってたけれど、少しして我にかえったのか、私から目をそらしてそう言うと
また優しく私の頭を撫でてくれた。
はー君の手を押さえつけていた私の両手は行き場を無くし、呆然とはー君を見つめながらその手をゆっくりと下ろした。
私から目をそらすはー君は、普段と違って何だか可愛らしい。
弟の雄太君にちょっぴり似ているからだろうか。
だからなのか、何だか可笑しく感じてしまって。
はー君にバレないよう声を押し殺しながら、1人クスクスと笑ってしまった。
瞬木「…! なっ、何で笑うんだよ?!」
でも流石に隣に並んでるし、はー君にすぐバレちゃって。はー君は顔を更に真っ赤にさせて私を睨む。
私は声を我慢せずに笑うと、怖い顔をしているはー君を見つめる。
A「ふふっ…はー君、照れてるから」
瞬木「てっ…?!
……ンでそう思ったんだよ…?」
A「だってはー君の今の顔、雄太君が照れてる時とそっくり」
瞬木「っ……」
そうして私は素直にそう言ってみると、意外にもはー君は否定せずに黙り込んでしまった。
図星…なのかな?
だけどすぐにはー君は歪な笑みを口端に浮かべると、また乱暴に私の頭を掴んで私に顔を近付ける。
顔はまだ赤かったけれど、それでもちょっと怖いと思った。
瞬木「ほーーう?どうやらお前は本格的に無事で済まされたくないようだなァ?」
A「ほ、褒めてるんだよ…?!
それに照れてるはー君、可愛らしくて…」
瞬木「っ……あんま舐めてると食っちまうぞゴラ」
A「ヒェッ?!」
眉間にシワを寄せるはー君の口からとんでもない言葉が飛び出し、私は恐怖で思わず身を縮める。
そ、そんな…た、食べちゃうだなんて…!
嫌だよぅ、そんなの…食べられたくないよぅ…!
というかはー君、発想が怖すぎるよ…!
A「わっ、私!そんな美味しくないもん…!
…だから、唐揚げだけはやめて……ね…」
私が牛肉や豚肉、鶏肉のように調理される所を想像して、思わず私は懇願する。
その後のはー君の呟きの意味なんか、理解する余裕も無いまま。
瞬木「…そういう意味じゃないんだけど」
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*IJu*(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございます…! イラストも見て下さって嬉しいです〜(´;ω;`)これからも更新頑張ります! (2018年9月25日 2時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - とても面白いし、絵も可愛くてすごいです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2018年9月24日 10時) (レス) id: a5bdddf277 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 悠吏さん» コメントありがとうございます…! これからも更新頑張ります〜!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2018年5月21日 22時) (レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - あいすLOVEさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです( ˇωˇ ) (2018年4月20日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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