ハウトゥー世界征服 東 319 ページ42
いつの間にか部屋には隼人が入っていたようで
彼は牘騰瓩鮖箸辰毒鯲気鯔佑ら引き剥がすと、向こう側まで投げ飛ばした。
白竜は背中を強く壁に打ち付け、痛そうに顔を歪めたが、隼人の顔を見ると何処か安心した顔をしてずるずると床に崩れる。
「……たす、カった……また、た…ぎ…」
「…フンッ」
白竜は掠れた声で彼に礼を言うと、そのまま目を閉じて眠ってしまった。
それを見届けると隼人は視線を白竜から僕に向け
鷹のような鋭い眼光で睨み付けた後、ぶっきらぼうに僕に手を差し出した。
「……キミっていい所でいつも邪魔するよね」
「何ほざいてんだ、死にたがりが。
いいからとっとと立てって」
相変わらず口は悪いが、誰かが困っているとすぐに駆け付けてくれる天邪鬼クンだ。
死にそびれて僕は溜息を吐くと、仕方なく差し出された手を握る。
隼人は僕の手を掴むとそのまま引っ張って僕を起こしてくれ
更には背中を叩いて付いてしまった埃を払ってくれた。
その間に部屋の扉は乱暴に開かれ、宗正が飛び込んで来た。
彼は獣のように低く唸りながら周囲を見渡したが
彼が駆け付けた頃にはもう全て終わっていたので何も異常はなく、すぐに宗正は大人しくなった。
四足から二足になって立ち上がると、彼は真っ直ぐ僕の所まで歩いて来て、僕の顔をじっと覗き込む。
なので「大丈夫だよ」と答えると宗正は「ん」と短く返答し、ふりふりと尻尾を揺らした。
「Aッ…!!」
「大丈夫?!」
更に部屋には和人とシュウがやって来て、彼等も部屋に足を踏み込んだが
部屋の惨状を見て2人は目を見開くと、キョロキョロと辺りを見渡した。
そうしてシュウは眠っている白竜を見つけると彼の元に駆け寄り、異常が無い事を確認してから胸を撫で下ろした。
「A、大丈夫だったの…?」
「うん、大丈夫。何ともないよ」
「そっか……良かったぁ……」
和人からも心配されたが、僕が首を横に振ると彼と安心したように息を吐き、口元を綻ばせた。
でもただ一人、隼人だけは口を無にしたまま安心してはくれず
寧ろ怒っているかのようにムスッとらしたまま僕を睨み付けていた。
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いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» そうなんですよ…… もう絵は出来上がっているんですけどバージョンが古いのか容量が足らないのかわかりませんが反応が遅くて………まぁ頑張ります!年単位では絶対に有り得ませんけど笑 1日でも早く載せることができるように最善は尽くします(; ・`д・´) (2017年8月11日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@裏垢さん» こんばんは! 没収されてしまったんですか……大丈夫ですよ、無理はしないで下さいね? こちらは何日でも何年でも気長に待ちますから〜! (2017年8月11日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» こんにちは!実は、親に携帯を没収されて…。それでこっちで送りたいのでもう少しかかるんです。すみません。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@まろうさぎさん» コメントありがとうございます! いえいえ、気長に待っているので大丈夫ですよ〜! 慌てないで下さい( ˇωˇ ) 完成楽しみにしてますね〜! 更新頑張ります!、 (2017年8月6日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@まろうさぎ(プロフ) - *IJu*さん» すみません!!出来上がりに手こずってしまい……あと2日ほどで塗り終わりそうなのでそれから載せさせて頂きます。更新がんばってください! (2017年8月5日 9時) (レス) id: c9a372b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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