辻 302 ページ25
「……えっ」
エリカさんの説明に、俺は思わず声を漏らした。
………つまり、彼女が怪我や病気をしたとしても
自然治癒でしか治せない、という事だろうか。
だとすると大怪我なんかした時は大変だろう。
治す薬も効かないのなら、治る時間だってかなり掛かる。
風邪一つだって、それを治す為の薬を飲むと飲まないとじゃきっと回復のスピードも違う。
……本当にあのままだったら、イドラは確実に死んでいただろう。
そう考えた瞬間、ゾクリと背中に悪寒が走った。
「だ……だとすると、イドラの傷が治ったのは何故なんですか…?」
だがそうなると、一体何が彼女のあの致命傷を治したのだろう。
確か《イドラのサーカス》の団員にはそんな強力な治癒能力を持った者はいなかったはずだし、それに似通った能力も無かったはず。
それなのにあの時、確かに彼女の傷は治されていた。
彼女や彼女の団員でないというならば、一体誰が治したのだろう。
「そうねぇ…イドラが言うには、あの2人との戦闘中に2回ほど、いきなり猝賢瓩出たって言ってたわね」
「霧…?」
……そう言えばあの時、確かにあの部屋に霧が出現した。
まさかあの霧がイドラの傷を癒したと言うのだろうか…?
しかしだとするとシュウと白竜、井吹に対してはどう説明するんだ?
彼等は霧が立ち込めた瞬間、苦しそうにもがいていた。
井吹に至ってはそのせいで倒れてしまっているし。
もしもあの霧がイドラの時と同じ猝賢瓩覆里世箸靴燭蕁何故イドラだけ違う効果が出たのだろうか。
何故井吹達は苦しんでいたのか。
「…確かに、霧が出てましたけれど…
あれは一体、誰の能力なんでしょうか…?」
「あら?ここまで言ってもわからない?」
「へっ…?」
「あ、ホントに気付いてないんだ」
俺が尋ねたのに、逆にエリカさんに尋ねられ、思わず俺の口から変な声が出る。
そんな俺の反応にエリカさんは何処か呆れたような顔をしながらも、空で回していた人差し指を再び俺に向けると、ハッキリと告げた。
「アンタよ、アンタ」
「…………えっ?」
「霧野蘭丸、つまりアンタがイドラの傷を癒した猝賢瓩鯣動したのよ」
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いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» そうなんですよ…… もう絵は出来上がっているんですけどバージョンが古いのか容量が足らないのかわかりませんが反応が遅くて………まぁ頑張ります!年単位では絶対に有り得ませんけど笑 1日でも早く載せることができるように最善は尽くします(; ・`д・´) (2017年8月11日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@裏垢さん» こんばんは! 没収されてしまったんですか……大丈夫ですよ、無理はしないで下さいね? こちらは何日でも何年でも気長に待ちますから〜! (2017年8月11日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» こんにちは!実は、親に携帯を没収されて…。それでこっちで送りたいのでもう少しかかるんです。すみません。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@まろうさぎさん» コメントありがとうございます! いえいえ、気長に待っているので大丈夫ですよ〜! 慌てないで下さい( ˇωˇ ) 完成楽しみにしてますね〜! 更新頑張ります!、 (2017年8月6日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@まろうさぎ(プロフ) - *IJu*さん» すみません!!出来上がりに手こずってしまい……あと2日ほどで塗り終わりそうなのでそれから載せさせて頂きます。更新がんばってください! (2017年8月5日 9時) (レス) id: c9a372b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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