世界征服〜僕らのサーカス〜【イナGO】 VSフィフスセクター編 第陸幕

辻 293 ページ16

「……宗正？」



ふとまた疑問を考えていると、シュウの頭を撫でていたイドラが顔を上げて部屋を見渡した。



�爛爛優泪記瓠弔箸蓮△気辰�の白くて背の高い少年の事だろうか？

確か彼はサーカス名では�爛Ε襯姚瓩噺討个譴討い燭茲Δ福�


とゆうかサーカス名じゃない呼び方で呼んだって事は、それが彼の本名なのだろうか…？

普段はサーカス名で呼びあっていると言うのに……気が抜けてうっかりしていたのだろうか？



「あれ……？宗正は……？」



イドラはｷｮﾛｷｮﾛと辺りを見渡しながら呟く。

どうやらムネマサ…及び�爛Ε襯姚瓩鮹気靴討い襪蕕靴ぁ�


そう言えば彼女の傍にいないな…
分かれる時は彼女の方について行ったのに。



俺も何となく気になって、彼女と同じように部屋を見渡した。

遮蔽物等が無いのですぐに見つける事が出来たが
俺は彼を見つけた瞬間、目を大きく見開く。



「………？」



＿＿＿彼は少し離れた所で、うつ伏せに倒れていた。



だが血は出ていないし、怪我を負った様子もない。

それなのに彼は静かにそこで倒れていた。



それを見た瞬間、また嫌な胸騒ぎがして
イドラに伝えるのも忘れて、固まってしまった。



「…………宗………正？」



しかし教えずとも彼女も気付いたようで、イドラも大きく目を見開いて呆然と見つめた後
その表情は不安げに歪み、遂には弾かれるように彼の元へと駆け出した。



「宗正っ…？宗正！宗正！！宗正ァ！！」

「っ…！」



部屋に響く彼女の悲痛な叫び。

その声に俺はやっと我に帰り、俺も彼女達の元へと向かう。


イドラはウルフを抱き起こし、何度も何度も彼に声をかけるが
ウルフは彼女の呼び声に反応する様子は見せず、瞼を閉じて力なくぐったりとしていた。



「……宗正……何で……何で、なのっ………
返事を、してよ………宗正ァ……！！」



返事を返さないウルフにイドラの声は震え
彼女はそっと彼を抱き締めて、泣きそうに顔を歪めた。



………ま、まさか……そんな………

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